HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2013-01-01から1年間の記事一覧

Please,merry laugh.

ハッピー・ニューイヤーハッピー・バレンタインハッピー・バースデーハッピー・ハロウィンメリー・クリスマス 外来モノの季節イベントの中で、なぜクリスマスだけが「メリー」で始まるのか、を疑問に思っていた。 ひとまず「Merry」の意味を調べる。WEB辞書…

NAZOKAKE

高級住宅街にすむ人たちとかけまして、 戦に敗れた人たちと解きます。 その心は? シロガネーゼ。

石に漱ぐ

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」 なんと有名かつ読者を惹きつける文頭だろうかと思う。以下の文に悪意はないことを予め分かっていただきたい。 「吾輩は蛸である。烏賊より脚ない」「吾輩は雑魚である。度胸が足りない」「我が肺は二個である。異常はま…

僕はうたかた

「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」方丈記より〜 夜に空を見上げると、積雲(一般的に言うワタ雲)が出来損ないのワタア…

小さい秋みつけた-2

喫茶店に着くと、指定された時間より早かったにも関わらず彼女は先に来ていた。 学生時代から密かに恋心を抱いていたが、良き相談相手という肩書きから脱出できずに今に至る。 「遅れてごめん」と僕はイスを引きながら声をかける。実際には遅刻はしていない…

小さい秋みつけた-1

急に気温が冷え込んだ数日間が過ぎ、今日はまさに小春日和と言えるほのぼのとした空気で街は満ちていた。 少し大きな通りに植えられているイチョウ並木は色を変え、陽ざしを受けて黄金色にキラキラと風にそよいでいる。 僕は自転車に乗ってゆっくりと午前中…

早すぎた冬の到来と吉日

2013年、11月の第二週の週末から急に気温が冷え込んだ。つい先月までキンモクセイの匂いを楽しんだり、道路を埋め尽くす銀杏の実を避けて歩いていたりしたのに。 11月10日の日曜日。1、1、1、0をタテに 一、 1、 一、 ○ と書いて「吉」、 それに曜日の日を足…

西の空の宵の明星が綺麗

ところで明星といえばチャルメラ、 チャルメラといえばゴマ油、 ゴマ油にはアンチエイジング効果があり、 他にその効果がある身近なものといえばチョコ。 チョコレートは主にカカオマスからできていて、 その粉をお湯に溶かして飲むのがココア、 ココアとい…

I know a point of "ノーアポイント"

せっかくの休日だというのにカーテンを開けるとあいにくの雨。 僕は開き直って引きこもることに決めた。(開き直ったのに引きこもるというのはいささか矛盾したような表現だが許してほしい) 洗濯以外の雑事を済ませ、ソファーで読みかけの文庫を手繰る。見そ…

根っこのところ

風が強く、地面はぬかるむ。ブレずに立っているのはなかなか至難の業だ。 「芯が強い」という言葉があり、「芯」はなぜ草冠の下に心と書くのかを考えていた。 草の下にあるのは、地面の中の根っこか。芯が強いということは根っこがしっかりしているというこ…

release rush

昨年から今年にかけて友人知人のリリースラッシュが続いていて、とてもおめでたい。わかりやすい単語やメッセージ性の強いもの、暗号のようなものなど曲のタイトルも様々だ。 僕は10年ほど前にとあるミュージシャン とセッションを繰り返し、思いがけず良い…

秋が薫りはじめる

『さっきね、"BABY IN CAR"ってステッカーを貼った車がわたしの前を走ってて、でも運転席の窓から煙草の煙が出てて、なんだかなぁ〜って腑に落ちない感じだったの』 僕たちはカフェの喫煙席に向かい合って座っている。僕はラッキーストライクに火をつけ、パ…

ショート・ショート3

「例えば人生がやり直せるとして、別な職業に就いてたらどんな自分になってるだろうかとか考えたことある?」 『あるよ』 「何になりたい?」 『ベタだけど学校の先生とか』 「どんな先生なの?」 『もちろん生徒から人気があって慕われてて、授業参観では親…

ミンミンゼミの残党

ベランダで煙草をくゆらせていると、近くの木からこれまで毎日のように聞こえていた蝉の鳴き声がなくなっていることに気づいた。 三日間ほど灰色の雲が空を覆い、雨は降ったり止んだりを繰り返した。夜にようやく雲は散り、久しぶりの青空が再会の握手を差し…

現実頭貧

自分に飽きる、という不思議な感情が先日こみあげた。"呆れる"ではなく"飽きる"だ。 そんなことを彼女に言うと、『いくら逃げても現実は無くならないし変わりもしないんだから、余計なこと考えるのはよしなさい』と柔らかく叱られた。 と、ここまでストーリ…

夏と秋のジレンマ

日中は蝉の声が、夜はコオロギ達の声が一日二回公演のように合唱している。陽射しはまだ強いが、湿度が少し下がり、空が高く青が蒼に変わり始めたそんなちょっぴり寂しい気配の午前十時過ぎ。 僕はつい先日子供が産まれたという地元の友人宅を訪れるためにジ…

デクレッシェンド・ストーリー

兆しはどこかにあったのかもしれない。 「今日でお別れしてください」と僕の背中にコツンと頭をつけて彼女は言った。不思議と僕は驚きも迷いもせず「うん」とだけ答えた。真夏日が続いていたある夜、僕の小さな恋がまた一つ終わった。 彼女は「"万が一"って…

レジ袋から学ぶこと

いつからだったか、資源削減のため多くのスーパーマーケットではマイバスケットやエコバッグを推奨し、今まで無料で付けていたレジ袋を有料化した。スーパーのレジ袋は大きいものが多いので、部屋のゴミ箱で使ったり結構重宝していた分、有料化は痛手だった…

第二の人生の面接

『あなたに人は殺せますか?』眼鏡をかけた女性面接官は静かな口調で僕に聞いた。 今年になって不意に勤めていた会社が倒産した。僕は失業保険で食い繋いでいたが、そろそろ焦りを感じ始めていた。 コンビニで無料の就職情報誌をもらい、なぜかそれだけでは…

落ち着かない男の話

定時に仕事をあがり、ビルの外に出ると雨が降っていた。梅雨時期だから仕方ないとは思いつつ、朝の時点で傘を持たなかった自分を悔い、コンビニでビニール傘を買うかどうか迷っていた。 いっそBARにでも行って時間をつぶしてもいいんじゃないか?という選択…

ヘンリーネックのTシャツが好き

ヘンリーネック、丸首Tシャツに切れ込みが入ってボタン留めになってるタイプのTシャツ。 ところで、"ヘンリーって何?発明した人の名前?"と疑問に思ったので調べてみた。調べる、と言っても図書館に行って文献を探したり、本屋に行って広辞苑を買い辞書を引…

無人島へ

『無人島へ一つだけ持って行くなら、どの調味料にする?』という質問をよく聴く。日本人なら醤油だろ、塩は海水から作れるし、あ、それなら甘味料の方がいいのかな、とか瞬時に考えるだろう。 調味料を選ぶに際し、キモとなるのは"どんな食材が手に入るのか…

心の声

「隣の学区の、駅の近くに小さい本屋があってさ、無愛想なおばさんがレジにいるんだけど、そこならエロ本を買っても何も言われないぜって友達に聞いたんだ。で、チャリ漕いで行って、内心ドキドキしながらも、さも当たり前のようにレジへエロ本を差し出す。…

日々更新される人生-9

昨日は特に決めていた予定もなく、起きれば天気も良くなく、休日としては思わしくなかった。 娘が「ヤマザワ」に行きたい、というのでひとまず予定に組み込む。まずは"昼ごろから晴れるでしょう"と言っていた天気予報を信じて回した洗濯機の稼働を待つ。ちな…

リトル・ドラマ

眠い目をこすりつつ、出勤ラッシュを過ぎた時間帯にバスに乗った。 運転手は乗客に気を使っているのか何なのか、誰も降車ボタンを押していない停留所でも「降りる方いらっしゃいませんか?」と声高にアナウンスを入れてくる。目を閉じてうつらうつらとしてい…

欲しがりません、勝つまでは

「欲しがりません、勝つまでは」 ……戦時中に国民が言わされていたセリフ。 「欲しがりません、札までは」 ……レジにて。ちょっと小銭持ってない?貸して? 「欲しがりません、熱までは」 ……明日学校行きたくない、仕事行きたくない、風邪引きたいけれども、し…

初恋とかこれまでの恋について、今わかること

君が僕をどんな風に思っていたのかなんて、今さら解らない。 同じように僕が君の何に惹かれていたのかは忘れてしまった。 だけど多分、なぜか再会してしまった時に思い出すのだろう。 まるでコンクリートの上に見つけたタンポポの綿毛みたいだ。

僕は地球儀をクルクルと回している

一年ちょっと先輩に教えられながら過ごし、いよいよ新規オープンした店舗の店長になった。 市街地でもなく田舎でもなく、程よく忙しすぎないだろう地元密着型のコンビニエンスストア。野菜なんかも売ったりする。もちろん、スーパーマーケットよりは割高だけ…

私を乗せてクルクルと地球は回ってる

家の近所にコンビニができた。 住んでいるところはそれほどイナカじゃないからコンビニがないわけじゃないんだけど、今度できたのは駅から家までの直線上。日が落ちても煌々と明るくて夜道の危険も少なくなったので安心だし、何よりやっぱり便利。 ついつい…

塩釜の春

たまには、ブログらしい記事を。 先日、塩竈神社の桜を見に行って来た。 閖上の五叉路から県道塩釜亘理線を北上。若林区周辺は防風林も防砂林も津波で無くなってしまったので、風が吹くと砂嵐のようになる。流されずに残った数軒、どれも一階は柱しかない。 …