先月、家からちょっと離れたところまで歩いて出かけた。スーパーの裏手に温水プールがある。存在は知っていたのだけど、実際に行ったことはなかった。なにしろ、泳げる広さのプールなんて中学生以来だし、コンタクトレンズのせいで水中で目は開けられない。…

春が来て、夏至が過ぎ、吐いた息が白く見えてたことなんて忘却の彼方。 何度も君の名前を呼んだ、その余韻がいまだ舌の上に残っていて、時折ふっと零れそうになる。君は僕の事を何て呼んでいたっけ？ 夜の鉄塔やビルの屋上で灯る赤い点滅のように、ゆっくり…

たまには日記ぽいのを。台風一過の6月20日AM11時、ウィラーのバスに乗り込む。 先月、東京からの帰途に乗ったウィラーは各座席にコンセント、映画やTVが見れる液晶画面付きというハイスペックなものだったが、今回はいたって普通の座席。 ほんの数百円の差で…

「わたし、大きくなったらパパと結婚する!!」という、 “父親が娘に言われたい”上位ランキングに必ず食い込んでくるこのセリフ。 実際に言われるため(未だに言われた父親を目の当たりにしたことは無いが) には、父親と母親が仲睦まじい事が前提になる。 何故…

さようなら、数年前の私。 さよなら、去年までの僕。 バイバイ、昨日までの自分。 じゃあな、さっきまでのオレ。 これからも宜しく、色んなタイプの自分自身たち。 多分、誰ひとり欠けても、今ここにいなかった。

動詞が先に来ると命令形になるんだっけ？ チャゲアス“SAY YES”の男目線な自惚れ方は異常。 「君は確かに、僕を愛してる。 “僕が申し込んだら” 迷わずに、SAY YES(はい、と言いなさい) 迷わずに。」 の割りに、男は“未練タラタラの歌にしか共感できないように…

文法的には正確ではない。 正確にしてしまうと「梅雨入り」と引っかけられなくなる。 多少強引かもしれないが、ダジャレやオヤジギャグの発想などそんなもんだ、と割り切っていただきたい。 「強引」とか「割り切って」というのは、年齢を重ねるにつれ増えて…

カフェで待ち合わせ。 先に入って待ってる、という彼女の言伝に、ややあせりながら店へ着く。 初めて来たその店をグルッと見渡すと、大小さまざまなテーブル、イス、ソファ。 その中の一つに彼女らしき姿が見える。 彼女の顔を確認しようとしたところで、夢…

部分月蝕の夜。なぜか憶えてしまっている11桁の数字の羅列。 左手の小さな機械のソレに打ち込めば、 繋がろうとする努力、いや、未練か。 きっと今もどこかで生きているはず。知る術はあるが、踏み込む気力と権利は、もう無い。

何かを求めて、旅に出る。 生きていく事は幸せを探す、 終わりなき旅に似ている。 追いかけては離れて行き、 掴んだと思っても蜃気楼。 探していた幸せと、 追い求めた安堵は、 すぐ近くにあった。 自分が横たわる枕の、その隣に。

昨夜、一つの議題が持ち上がった。「キモい」という言葉についてである。 ご存知のように"キモチ悪い"という意味で使われるのだが、ここに疑問が出てくる。彼はなぜ"キモチいい"の略語として誕生しなかったのか。「キモ--ち悪--い」ではなく「キモ--ち良--い…