HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2017-01-01から1年間の記事一覧

定位置

鞄に物をしまっている時に、ふと無意識にこれらには「定位置」が決まってるな、と思った。タバコ、文庫本、財布、それぞれ鞄の違うポケットに収まっている。自分の持ち物なんだから当たり前だが。思えば、産まれたときから「自分の定位置」というものも決ま…

ホルモンバランス

焼肉屋や精肉店において、客の注文したメニューにおける内臓部位の割合。 例)「1番テーブルの家族連れ、ホルモンバランス70%まで行ったぞ」 〜が崩れる 急にカルビや豚トロなどの脂っこいものが食べたくなり、内臓部位の割合が下がること。 または加齢その…

シカルオコル

街中を歩いていたところ、道はしでの会話が耳に入った。「〜〜君さぁ、"叱る"と"怒る"の違いって解る?」興味深い問いかけだったのだが、立ち止まることも聞き耳をはやすこともできず、クエスチョンマークだけが残っている。せっかくなので辞書やネット検索…

マッシュルーム・ドリーム

キノコを英訳すると、「mushroom」である。椎茸は「shiitale mushroom」であり、占地は「shimeji mushroom」なのだ。夢にキノコが数種類でてきた。食材としての、だから英訳すれば「mushrooms」になるだろう。舞茸、占地、椎茸、松茸が種類ごとにザルに分け…

深夜の空白

昨夜、帰宅したところ晩酌用の焼酎がグラス1杯分しか残っていないことに気が付いた。水割りにしてゆるゆると飲んでいたが、やはり足りない。そこで僕は革の長財布をつかみ、家を出た。雨上がりの静かな夜で、風も吹いていない。ところどころから金木犀の香り…

完全な安全

短いキンモクセイの香りたゆたう時期が終わり、中秋の名月が向かって右側から欠けはじめる。夜が長く、長くなっていくとともに酔いも深くなる。深く暗い底から、日の出を感じて這い出るも、まだ片足を突っ込んだままのような朝。人生のモチベーションが下が…

2017年の夏について

気候が、いわゆる"昔"と違ってきているように思う。この場合の"昔"とは自分の数十年という短い期間ながらも、思い出しえる過去だ。東北地方太平洋側の夏といえば、「気温は全国に比べてさほど高くないが湿度が多い」ように説明される。"昔"を思い出せば最高…

メモリーオブユー2

僕たちが一緒にいた時間を思いながら、それが半年だったか一年半だったか思い出せなくなった。夏に盛り上がった恋だったから、冬に冷めたんだっけ? 秋に始まった恋だから、長く続いたんだっただろうか? 僕たちはお互いのことを好きだったのかもしれないけ…

メモリーオブユー

「君が思い出になる前に」って歌詞の歌をふと口ずさんだ。現在進行形で続いていない関係は、どのタイミングで"思い出"に変わるのだろう。血縁や婚姻というあからさまな関係性、友情や恋愛、職業や趣味嗜好での関係性、時間と距離、密度。さまざまな要素が頭…

ミステリー映画 後編

映画が始まり、館内の客たちはストーリーに引き込まれていく。大きなスクリーン、大きなサウンド、自分だけでは味わえない一体感。映画なんてわざわざ見に行かなくてもDVD借りればいいじゃん、と思う人もいるだろうが、この一体感は家庭では感じられまい。今…

ミステリー映画

謎解き、犯人探し、伏線の回収、見終えた後にすっきりするのもそうでないのも。 人生にクエスチョンマークがある限り、ミステリーは絶えることがない。 ある日、映画館に来ていた。公開当初は混雑を嫌がって遠ざかっていたが、ぼちぼち好きな席に座れる頃合…

アイスコーヒー

少し前までは毎日のようにコーヒーを飲んでいたが、ここ最近はほとんど飲まなくなった。月に一、二度くらいだ。恐らく、コンビニのテイクアウトコーヒーが台頭してきたころからかもしれない。店頭に入るなり鼻に香る匂いだけで腹いっぱいになったのだろう。…

カウントダウン

非常にファンシーかつSF的な、「悪魔に寿命を持っていかれる」夢。周囲に信じてはもらえないだろうと思いつつ話すと、意外と受け入れてくれる世界。僕の命は今日の午後三時で終わる。 午前中のうちに、なぜか父と母方の祖父が二人で訪ねてきた。心配してくれ…

ロンリーアンドプアトラベラー

夜の繁華街近くで、背に大きなリュックをしょった男を見かけた。大型連休を利用して旅に出てきたのだろう。彼は僕が並んでいたコンビニの隣のレジにいたのだ。コンビニ店内のポットで、カップヌードルにお湯を入れて外へ出ていく。もう食べたいのか?夜の繁…

オリオン座が沈む頃

香水やシャンプーとかの香りではなく、その人もしくは家の匂い、がある。嗅覚はしばしば遠い記憶を蘇らせる。ふとすれ違ったときに鼻をすり抜けた匂いが、見せた夢。 偶然にはできすぎな再会。僕は一度ためらうも、彼女にほんのちょっとのキスをする。彼女の…

余命宣告

医者に病気で余命いくばくもないことを伝えられた。が、なんかの診断待ちらしく自分以外にはまだ公表できないようだ。 それでも僕は色々な所へ出かけた。友達とつるんで街を徘徊したり、気の置けない相手とどこかの展示館へ行った。 気は紛れるが、時おり襲…

バース

誕生日というものは良い。自分の存在意義を、自分自身で確認できる。生まれてきて良かったのだと、これまで生きてきて良かったのだと、他者から受ける祝福も相乗して、生の意味を改めて認識させられる。祝福には感謝を。愛には愛を。

「That's,right」じゃ、ツラい

「ねえねえ」『なんだよ』「最近冷たい」『恋人かよ』「ごめん、いつものわがまま」『分かってるよ』

夢ばっかじゃなくて

君の手に 君の胸に 君の心に 触れたいんだよ

お朝、お昼、お夜

先日見ていたドラマの中で「昼ごはんのことを"お昼"とは言うけど、"お朝""お夜"とは言わないよね」といったニュアンスのセリフがあった。確かに、朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん、朝食、朝飯、昼食、昼飯、夕食、夕飯、と時間帯別の食事の呼び名は色々あるけ…

夢のまた夢

よく見る夢のパターンとして、ハチが身体にとまり、今にも刺されそうなのでジッと耐えるかいっそ払いのけるかどうしようか焦る場面がある。つい先日などは、「こんなテレビでハチ特集やってたら、また夢に出てくるのかくてじゃないか!」と憤慨している、と…

相対性幸福論 2

今年二度目の満月。君も見ているだろうか。それとももう夢の中だろうか。しばらく会ってはいないけれど、あなたが幸せでいてくれたらなぁ、と少しは思う。だけどそれ以上に、あなたの幸せに関わっていたいなという願望のほうが強い。

イノオト君

イノオト君という友達がいた。本名は井上浩人なのだが、小学校五年の時、四時間目の授業中に彼の腹から盛大に音が鳴った。体育で疲れ切った後の道徳の授業だったので、教室内は静まっていた。担任の先生は爆笑が起こる室内をなだめながら、これは仕方のない…

相対的幸福論

わたしの茹でるパスタの香りがあなたの鼻をくすぐるころ、ようやく重そうにまぶたをこする。せわしなくパンを咥え、どたばたとネクタイを締めてあなたは家を出る。洗顔フォームがなくなったな、なんて考えているでしょうけど、たぶんバスに乗るころには忘れ…