HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

夢のまた夢

よく見る夢のパターンとして、ハチが身体にとまり、今にも刺されそうなのでジッと耐えるかいっそ払いのけるかどうしようか焦る場面がある。つい先日などは、「こんなテレビでハチ特集やってたら、また夢に出てくるのかくてじゃないか!」と憤慨している、という夢を見た。


ストーリー性のある夢もある。あなたが出てくる夢もある。

別に研究室でも職場でもないのだが雰囲気は"ラボ"と呼ぶような部屋から始まる。ログハウスのような木質の小屋だ。僕たちは毎日通っているが、何をしているのかはわからない。場面は僕の右手に、ふとした事故で注射器が刺さるところだ。ラボ内は一時騒然とする。君は他のメンバー同様、心配そうに僕を見ている。即効性のある薬物ではないようだ。ここから急にSFチックになるのだが、パッチテストのような簡易な対処で効果がわかるらしい。僕の手の甲に、小さなスクリーンのようなものが浮かび、パラメータが映る。
「五段階からランダムにあらわれる効能。今回は危険指数5です」おみくじの大凶のようなものか。そんなに振り幅があっていいのだろうか。
「二日後に、体温が5℃下がります」僕の平熱は一般的な36.5℃なので、31℃までさがるのだ。ただしそれは一時的なものらしい。しかし、そこまで体温が下がると人間の身体はどうなってしまうのだろう。死の危険はあるのだろうか?何もわからなかった。

昼食の時間が来て、棟を移動する。小屋のすぐそばにある一軒家へ僕たちは入っていく。外は雨上がりの静かな曇り空で、松の木の葉先から天露が落ちそうになっている。赤土と砂利の混ざった地面を横目に見ていた。


この話の続きはもうない。

連日のように君は僕の夢に出演してくれている。「ギャランティもらってないんだけど」などと悪態をついてきそうだ。

目を合わせるのが照れくさくて、わざと視界から外れるように振舞う。そんな気持ちを夢の中の僕は抱いていた。