HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

爪を切り、髪をきるように削いできた何か

春休み、離任式の後のクラス替え発表。 ドキドキしながら待ちわびて、一年間でよく一緒に集まって遊んでた仲間の誰かだけ別のクラスになっちゃった時の寂しさ。 新しい級友達と作っていく次の一年、動かしようがない対人関係のワクワクと一抹の不安。 片想い…

デイ・ドリーム・ビリーバー

僕が彼女を想い出すとき、彼女は白い大きめのセーターを着て、発進していく車の助手席で涙を浮かべながらウインドウを隔てて僕を見ている。 冬の名残か僕らの心残りか、前日から湿った雪が降り、どんよりとした空と気持ちがシンクロしていた三月のとある日だ…

想像力の中の暴走族

断続的に大きな重低音が耳に響く。大抵の人々は顔をしかめる。そもそも大きな重低音というのは人間を含めた生物にとっては「危険信号」の種類に属する。地鳴りに身を構えるように。ドォン!やゴゴゴゴゴ…といった擬音で表される音に人はまず警戒心と恐怖感を…

ようこそ僕の夢の中へ-2(後編)

僕は生まれて数ヶ月の乳児と風呂に入っている。 風呂はどこかの旅館の貸切家族風呂のようで、全体的に濃い茶褐色の木材で作られている。湯船は大人数人が入れるほどの広さで、なみなみと張った湯からはもうもうと湯気が立っている。 僕は昔を思い出しながら…

ようこそ僕の夢の中へ-2(前編)

とあるビルの中に僕はいた。何かの実験施設というわけではないが、サイボーグやアンドロイドの研究者がそれぞれの性能を争わせる場のようだった。正体は不明なのでここではロボットと呼ぶ。ただし全てが金属や無機質でできているわけではなく、関節や筋肉に…

3月行進曲

この時期、よく言う"出会いと別れの季節"だ。 雪が溶けて川になって流れていくように、いくつかの降り積もった関係とサヨナラしなきゃいけない場合もある。 なにも人間関係だけじゃなく、周囲の環境の変化もある。 そんな変化をいくつも経験し、人は成長し、…