HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

白い感情

白を基調とした長方形の部屋にいる。がらん、として退屈な色だ。外部からの刺激(情報)が極端に遮断されると、比例して想像、創造、発想、が乏しくなる。部屋の白に次々と吸い込まれていくように、浮かんでは消え、完成をみない。感情も単純化しがちになる。 …

曇り空に思う

皮膚が ぼろぼろと 剥がれ落ちていく 破壊と再生はまだ 体内で繰り返されている いつかは全く新しい細胞達によって 私という肉体は形成されるだろうだからこそ今 伸びきった髪や爪にも寛容になれる つながっているうちはまだ私の一部だ 私が私であると 言い…

幽体離脱

夜の曇り空 鈍く反射する週末の明かり 電光掲示板とビルの間を フワフワと。 高度を上げて 喧騒が小さな点に 丘の稜線に沿って 月を左に 気高くて華奢な空気 真夜中にこっそり脱けだして君の寝顔眺めにいく

動物園の動物達は何が何だか死ぬまでわからない

病室の窓からは 檻から眺める空と同様 切り取られたごく一部分しか見えない。 暑くも涼しくもなく管理された室内にいて 毎日定刻に食事が出され 体を清拭され 便の処理をされ 体調の管理を数字でされている。 行動時間と移動範囲は制限され 妨げられていない…

一週間前、「パンク」の日

月曜日、寝坊して一人、東北本線下りに乗る。ただ単に、三陸行きを諦めきれなかっただけだったが、夕方までに戻れる気がしない小牛田駅の時刻表。 三陸キラキラ雲丹丼を、延期にしたのはいいが、それが約一年先になろうとは思ってもみなかった。 昼過ぎくら…

流星群

この窓からは空の大まかな色しか見えない 去年も見れなかった流星群は、今年も同様。 ま、願いは叶わんだろ。 が、想いは届いてくれ。

君の夏はもう終わったんだよ

「すみませーん、お盆中、職員が少なくなるので、できれば相部屋に移っていただきたいのですが…。」 『仕事の電話もありますし、独りで考えなくちゃいけない事もあるので、この部屋のままがいいんですが。』 「わかりましたー。 では、相部屋登録の〆切とさ…

まるでWAR

隊長「射出角度は確認したか!?」 砲兵A「イエッサー!」隊長「照準合わせ!!」砲兵B「完了してます!」隊長「よし、発射!撃てェ〜〜!!」射手「できません!!隊長!!」 隊長「?」 射手「すみません。誤爆が怖くて…」 隊長「慣れない戦場だ、緊張が解けないの…

御食事

8時朝食と12時昼食は4時間しか空いていない。 腹も減らないワケだ。 何しろ全く動いていない。 もはや、「栄養分を摂取するための機械的な、口腔への運搬と咀嚼」だ。 腹が減ったときに、献立や店や食べる相手まで、自分で選択できるというのはなんて素晴ら…

僕等はまだまだ旅の途中さ

行く宛てを決めず、鈍行列車に揺られる旅。 ボックスシートは空いていて、静か。 カーブにさしかかり聞こえる古いブレーキ音、到着駅を知らせるアナウンスもどこかゆっくりとしている。 ふと、開いたドアから潮の匂いがする。 ここで降りよう。 改札をでて案…