「役立たず、と罵られて〜このバカ、と人に言われて」、も、こいつらの幸せを願ってるのはオレしかいない。 かも、しれない。 「生まれたからには生きてやる。 誰かのサイズに合わせて 自分を変えることはない。 自分を殺すことはない ありのままでいいじゃ…

「所長、明日からの週間予報、どうします？」 『うーん、10℃、12℃、10℃、9℃、2℃、9℃、10℃、で。』 「急に気温低い日ありますが・・。しばらくは高気圧に覆われるんじゃ？」 『ちょっと寒くなる、って予報を入れといた方がいい時もあるんだよ。最近のヤツらは…

「"風が吹けば桶屋が儲かる"って、言葉知ってるか？」 『あー、江戸時代のアルゴリズムのヤツね。 強風が吹く ↓ 砂埃で盲目になる人増える ↓ 当時、盲人は三味線をよく弾いていたから三味線の需要が増える ↓ 三味線に使う猫の皮が足りなくなって猫が減る ↓ …

「あら、早かったのね」 『ちょっと具合悪いみたい』 「どうしたの？」 『息苦しいっつーか、なんつーか、ちょっと横になるわ』 「いつも行ってるお医者さん行ったら？」 『あー、今日一日様子みるわ』 「いや、今すぐ行けって」 「ちょ、今すぐ診断書を用意…

「なんで、オレを振ってアイツと付き合ったりしたんだよ」 『アンタといても将来が見えなかったのよ』 「"NO FUTURE"ってことだな？」 『そういうトコが、イヤなのよ。』

女はコンビニにいた。 飲み会の帰り、喉が渇いたのでジュースでも買おうとタクシーを降りた。 職場が違うとはいえ久々に会う友人たちとの食事は楽しく、昔みたドラマの場面を思い出した。 閑静な住宅街、よりは"ただの田舎"と揶揄されるこの町に住み始めてか…

男はコンビニにいた。 二十年ほど前、親から継いだ酒屋を閉めコンビニエンスストアを開いた。 父が亡くなったことがきっかけだった。当然母は反対したが「時代に合わせよう」となだめた。 閑静な住宅街、よりは"ただの田舎"と呼ぶほうがふさわしい、と自分で…

男はコンビニへ行く。 下見として時間帯を変えながら何度も足を運んでいるが、今夜が最後だ。 車をちょっと先の公園の脇に停め、ハンドルにもたれかかりながら煙草に火をつけ窓を開けた。 閑静な住宅街、よりは"ただの田舎"と呼ばれるであろう、寝静まった町…

男はコンビニへ行く。 長い残業を終えて、もはや帰ってから自炊する精神力はなくなっている。 いつもこの季節に限定発売される缶ビールと、適当なツマミで済ませてしまおうという算段だ。 閑静な住宅街、よりは"ただの田舎"と呼ばれるであろう自宅近くのコン…

らしいぜ。 今年初めて知ったんだけどね。 ネット上では、色んな情報が飛び交っている。コントロールされた情報も、個人の感想に過ぎない情報も。 いわゆる、「情報過多」な中から本当に必要なモノとそれ以外のモノとを「見る前に識別」できなければダメージ…

先日、娘に「はやく４さいになりたいなー」と言われた。 言われたところで、その願いを叶えてやるわけにはいかないのだが。 3月生まれの彼女としては、級友たちが次々と4才になっていくのが羨ましいのだろう。 確かに、生後何年かは同じ学年でも「4月生まれ…

「日記」って元々は、他人、いや自分以外に見られたくないもんだよね。 引き出しの奥に隠したり、遺言状みたいな勢いで。何故か書き留めてたけど。 何故か書き溜めてたけど。 「つぶやき」って、本来なら自己完結するための手段だよね。 “王様の耳はロバの耳…

雨上がりの朝。 玄関先で濡れた地面をぼーっと眺めながら煙草をふかしていた。 交尾中の赤トンボが、水たまりの近くを飛んでいる。 高度を下げ、メスが尻尾をチョン、チョンと水たまりにつけた。 「その水に卵を産み付けても、ヤゴは生きていけないよ」と危…

喜怒哀楽、 が激しすぎて、毎日退屈しなさすぎる。 端的に言えば、「色々あったよ、今日も。」 端的に言わなければ、 「長くなるからメンド臭いので言わない。」 一言だけ、自分で言うなら、 「良かったじゃない、今まで生きてきて。」 哀も寂も悲も淋も落胆…

「ネコ好き派とイヌ好き派、どっちがタイプ？」 『どっちって言われても、あんまし考えたことないからな』 「強いて言うなら？」 『強いて言うなら、ネコっぽい妖艶さとイヌのような従順さを兼ね備えてる人』 「一生のうちに見つかるといいわね。ムリだと思…

「ネコ好き派とイヌ好き派、どっちがお好み？」 『"ペット好きにはワルい奴はいない"ってのがオレの持論なんだ』 「ふーん。アナタは今何飼ってるの？」 『何も飼っていないよ。オレそんなにイイ奴じゃないんだ』 「これから先、何か飼いたいって思う？」 『…