HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2022-01-01から1年間の記事一覧

試着横着

郊外のショッピングモール、その三階のトイレに今僕はいる。フードコートで食事をした後、胃に収めた分だけ体外へ押し出すように便意を催したからだ。 映画を見て、なんとなく入った店でセーターを買った。 幾日か過ぎて、みぞれまじりの雨が降っている朝に…

ビールが欲しくなりますね

「ビールが欲しくなりますね」 テレビ番組でたまに使われるこのコメントは、料理を提供した側からするとかなり高めの賛辞をもらったものだと思う。アツアツでサクッとジューシー、なおかつピリ辛スパイシーでやや濃い目の味付け。好き嫌いを除けば、ほぼ万人…

値上げの格差

なんでもかんでも値上げラッシュの時代。 例えば、行きつけのラーメン屋で800円で食べれたのが300円値上げして1,100円だったら「もう行けない」と思うだろう。 でも、たまにしか食べない牛タン定食が1,500円から1,800円になっていたとしても、心理的ダメージ…

抽象と中傷

タバコを吸いに外へ。 風は吹いていないがふと空を見ると雲が東から西へ動いている。 それもけっこうなスピードで。 スマホを開きSNS。 ニュースが流れてその賛否で右も左も騒いでいる。 これもけっこうなスピードで。 雲の流れは早い。でもその向こうで中秋…

零と百

「おいおい、酒の場で政治と宗教と野球の話はするな、って言葉を知らないのかよ」 「特にこのご時世、匿名でも発言によっちゃまた別の匿名正義マンに集られて潰されちまう」 「流行り病や海の向こうの戦争、著名人の死の真相、こんなニュースばかりで皆、心…

酒と雨

新年度がスタートして、半年以上が経った。毎年、新たな別れと新たな出会いがあり、少し関係が進む時期だ。 これまでずっとバイク通勤だった僕は、悪天候のときだけ車で通勤するスタイルだったが、今年度からバイクに乗るのが難しい日はバスや電車を使うよう…

春の夢

夢に君が出てきた 僕の部屋のドアを開けて 君はハダカだった 僕も全裸だった 君は当然のようにルームサービスを頼んだ それは当然のように運ばれてきた でもたしかここは病室だったはず 僕は大きな一枚窓から春の雨が降り出しそうな空を見た 薄暗いグレーだ…

雨と酒

長く接客業をしていると、自然と人の顔を覚えるようになる。昔はこれがなかなか難しくて苦労をしていたが、年月と経験は嘘をつかないってことだろうか。 身なりや一緒にいる客のひととなりで、彼らがどんな生活をしているのかは大体想像できる。向こうから会…

不思議な農道

乾いた農道を歩いていた。道幅は3メートルくらいあるだろうか。田畑はその道よりかなり低いところにあって、農道は堤防のような役割をしている。 両側に自然の用水路が流れている。僕の進む方向と同じく、後ろから前へ水は動いていた。左後方の遠くに、猟銃…

夢見

ここ最近、夢見が悪い。 娘(顔と年齢が実際とは少し違う)が、目の前でショットガンで撃たれそうになっていた。ここで自分の心臓の動悸音で目が覚めた。 もう一つは、好きな女の子が僕の親友に告白をしたがうまくいかず、緩やかに人格が破綻していく様をなに…

強弱

「大丈夫だよ、心配しないで」と「話を聞いて慰めて」は表裏一体だと思う。 相手に心配させまいと思うゆえの強がり、弱みを見せてでも甘えられる安心感。 どっちをとるかはケースバイケースで、TPOどころかちょっとした自分の感情のブレでどっちにもなってし…

焼き菓子

あまりに用事が早く済んでしまったので、喫茶店で少しだけ時間をつぶすことにした。 久しぶりに入った店内は変わらず落ち着きのある雰囲気で、クラシック音楽が耳心地のいい大きさで流れている。 コーヒーを一杯注文した。タバコを伴わないコーヒーの味にも…