HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

シード·ノット·ニード

植えても何も育めないってわかってるのに、なんで悩みの種って尽きないんだろうね。 責めて花は咲かなくとも、何かが芽生えるなら。 種に貯めた力の、行き先くらい指してくれれば。

歩き出しは右足から

横断歩道の信号待ち。行き交う車たちの速度が弛み、停まり、こちらの対面の信号機が青に変わる。左右の手のどちらに荷物を持っているかは全く関係なく、僕は右足を前へ振り出した。 これまで何の意識もなくしてきた行動の一つに、ある日突然気づき、以後妙に…

サタデーナイト・リーパー

君はなるべくライトに話そうとしてくれたけど、ヘヴィーな内容だったね。 僕の経験値では上書きできないことを思い知って、手を繋ぐなんてとてもじゃなかった。そっと手を握るだけ、堰をきったようにこぼれた涙を拭ってあげることもできなかった。 朝が来て…

レイン、レイン、レイン

あなたと出会ったあの日の空には、春の雨が降っていた。 あなたに抱かれた夜に聞いたのは、夏の終わりの雨だった。 あなたと離れ離れになった日は、みぞれ混じりの雨でした。 雨は全てを洗い流してくれるなんて言うけれど、私にとっては全くそんなことなくて…

High and Low

あの日 手紙は灰になったけど 心は牢に入ったまま

ササノハサラサラ

梅雨の中休みか、ここ数日は雨が降らないでいてくれている。私の記憶では、5月に高めの気温が続いても、6月後半の梅雨入りくらいになれば長袖が欲しくなるほど、この時期には気温の上昇は落ちつくはずだった。だけどここ何年かは、梅雨時でも30℃くらいになる…

ゆめはまぼろし

悪夢にうなされて、心臓バクバクで目が覚める。 心が落ち着いたころにもう一度眠りたい、次は楽しい夢をお願い。 でも「夢なら覚めないで」なんて思っちゃうようなのはいらないの、 だって夢は夢でしょう?

Light and Dark,Light and Heavy

ダークな話題はヘヴィーだけれど、ライトな話はライトに聞ける。 暗い話題は重くなるけど、明るい話は気軽に聞ける。

もうすぐ終わる桜パトロール

そもそも、集合体恐怖症の人はソメイヨシノを嫌がってしまうのかもしれない。僕自身、ちょっと気持ち悪いなと思ったことはある。クレーターがぼこぼこしている月は、遠くから見ないときれいだと感じないように。 今日は少し風が強く、明日は花散らしの雨が降…

今年も始まる桜パトロール

ふと、この季節に桜の写真を撮る人と、撮らない人はどのくらいの割合なのだろうかと考えた。 自分は当然のように前者なうえ、SNS上にアップロードもする。写真を撮っても自分の手元だけに収めておく人もいるだろう。そしてこれだけカメラ付き携帯が広まって…

青りんごフレーバー

リンゴ味、というとなぜか青リンゴのほうが身近に感じる。赤いリンゴは食べているが青リンゴはない。でもガムとかグミとか昔から馴染みのある菓子は赤いリンゴではなく青リンゴ味だった。イチゴ、ミカン、ブドウ、レモン、メロン、青リンゴ。 なんで急に君は…

試着横着

郊外のショッピングモール、その三階のトイレに今僕はいる。フードコートで食事をした後、胃に収めた分だけ体外へ押し出すように便意を催したからだ。 映画を見て、なんとなく入った店でセーターを買った。 幾日か過ぎて、みぞれまじりの雨が降っている朝に…

ビールが欲しくなりますね

「ビールが欲しくなりますね」 テレビ番組でたまに使われるこのコメントは、料理を提供した側からするとかなり高めの賛辞をもらったものだと思う。アツアツでサクッとジューシー、なおかつピリ辛スパイシーでやや濃い目の味付け。好き嫌いを除けば、ほぼ万人…

値上げの格差

なんでもかんでも値上げラッシュの時代。 例えば、行きつけのラーメン屋で800円で食べれたのが300円値上げして1,100円だったら「もう行けない」と思うだろう。 でも、たまにしか食べない牛タン定食が1,500円から1,800円になっていたとしても、心理的ダメージ…

抽象と中傷

タバコを吸いに外へ。 風は吹いていないがふと空を見ると雲が東から西へ動いている。 それもけっこうなスピードで。 スマホを開きSNS。 ニュースが流れてその賛否で右も左も騒いでいる。 これもけっこうなスピードで。 雲の流れは早い。でもその向こうで中秋…

零と百

「おいおい、酒の場で政治と宗教と野球の話はするな、って言葉を知らないのかよ」 「特にこのご時世、匿名でも発言によっちゃまた別の匿名正義マンに集られて潰されちまう」 「流行り病や海の向こうの戦争、著名人の死の真相、こんなニュースばかりで皆、心…

酒と雨

新年度がスタートして、半年以上が経った。毎年、新たな別れと新たな出会いがあり、少し関係が進む時期だ。 これまでずっとバイク通勤だった僕は、悪天候のときだけ車で通勤するスタイルだったが、今年度からバイクに乗るのが難しい日はバスや電車を使うよう…

春の夢

夢に君が出てきた 僕の部屋のドアを開けて 君はハダカだった 僕も全裸だった 君は当然のようにルームサービスを頼んだ それは当然のように運ばれてきた でもたしかここは病室だったはず 僕は大きな一枚窓から春の雨が降り出しそうな空を見た 薄暗いグレーだ…

雨と酒

長く接客業をしていると、自然と人の顔を覚えるようになる。昔はこれがなかなか難しくて苦労をしていたが、年月と経験は嘘をつかないってことだろうか。 身なりや一緒にいる客のひととなりで、彼らがどんな生活をしているのかは大体想像できる。向こうから会…

不思議な農道

乾いた農道を歩いていた。道幅は3メートルくらいあるだろうか。田畑はその道よりかなり低いところにあって、農道は堤防のような役割をしている。 両側に自然の用水路が流れている。僕の進む方向と同じく、後ろから前へ水は動いていた。左後方の遠くに、猟銃…

夢見

ここ最近、夢見が悪い。 娘(顔と年齢が実際とは少し違う)が、目の前でショットガンで撃たれそうになっていた。ここで自分の心臓の動悸音で目が覚めた。 もう一つは、好きな女の子が僕の親友に告白をしたがうまくいかず、緩やかに人格が破綻していく様をなに…

強弱

「大丈夫だよ、心配しないで」と「話を聞いて慰めて」は表裏一体だと思う。 相手に心配させまいと思うゆえの強がり、弱みを見せてでも甘えられる安心感。 どっちをとるかはケースバイケースで、TPOどころかちょっとした自分の感情のブレでどっちにもなってし…

焼き菓子

あまりに用事が早く済んでしまったので、喫茶店で少しだけ時間をつぶすことにした。 久しぶりに入った店内は変わらず落ち着きのある雰囲気で、クラシック音楽が耳心地のいい大きさで流れている。 コーヒーを一杯注文した。タバコを伴わないコーヒーの味にも…

ブロードウェイじゃないはずなのに

二夜連続 キミは夢の中でも意地悪だ。 追いつきたくて焦る自分、焦りを悟られたくなくて静観したい自分、色々刺激してくるのも夢の中だから無意識なのかな。 こうして分析に逃げている夜にも、甘い上目使いのとこよね顔が浮かんでしまう。

ブラッディ・プレジャー

若いころは低血圧で朝がツラい、なんて言うこともあったような気もするけれど、それが自分自身のことだったのかと過去を疑うほどに、ここ数年は血圧の値が高い。 年に一回の健康診断が迫り、前日の夜に吸って以降15時間ほど禁煙をした。 去年までは、朝寝起…

またまた値上がりSevenStars

まずはメモを。 セブンスター価格推移1969年2月1日 100円(発売)1975年12月18日 150円1980年4月22日 180円1983年5月1日 200円1986年5月1日 220円1997年4月1日(消費税5%) 230円1998年12月1日 250円2003年7月1日 270円2006年7月1日 300円2010年10月1日 440…

ほんのちょっと

「検索」ボタンがでてこないコマーシャルはないと言っていいほど、検索という概念が浸透した。その代わりに「辞書を引く」が消えつつある。 ほんのちょっと分からないことがあれば、 ほんのちょっとの動作で調べられる時代。 しかし望む答えがそのほんのちょ…

悪魔のような天使の笑顔

炭水化物の摂取量を減らし、自重の筋力トレーニングをするようにして、「痩せたい」「せめて太りたくない」という意識を保つようにしている。 この春、冬の装いから薄手の上着にかわり、ニットやセーターからシャツにかわった。 ある日、天気がいいのでベン…

流しのカレー

はじめに断っておくと、キッチンのシンクに放置されたものの話じゃない。 これは僕が旅行へ行った際、現地で大衆食堂と場末の居酒屋がドッキングしたような店で飲んでいた時の思い出だ。 木製のテーブル、四人分の角ばったイス、敷かれた座布団。店の中はほ…

Kid,eye,luck.

秋という季節は、むやみやたらに死生観を刺激する。 夏が終わって冬に向かうからか。 蛙の合唱が、蝉の喧騒に変わり、そのあとで秋の虫が一年のエンドロールを鳴らしている。 キンモクセイが香ったり、潰れた銀杏の悪臭に鼻をつまんだり、テンションやモチベ…