HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2015-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスの翌朝に

朝、腹痛で目が覚めた。ここ最近はよくあることだ。我慢してやり過ごそうかとも思ったが、結局トイレへ行くことにした。用を足し終わってもう一度寝ようと寝室へ戻ると、娘が気を利かせて布団をたたんでくれた後だった。仕方なく、普段より早い時間だが起き…

プリーズ・ラブ・ミー

半身浴をしてストレッチ。目覚ましをセットしてフトンに包まる。 翌朝、オルゴール調の音色のアラームが鳴る。軽く朝食を摂って鏡台に向かう。ファンデーションを塗り眉毛を描きアイライナーを軽く入れる。 着替えて出かける間際にカレンダーをチェック。年…

エアロビの日の夢の話

市長か誰かが他国から招聘したという、女性下院議員のセミナーを聞きに行くことになった。規模は小さいらしいが、なぜかセミナー後の謝辞を家内が任されていた。「議員は民主党かしら?共和党かしら?民主党なら有利なのに」などと意味の分からないことを言…

いろはの日の夢の話

これから数人で飲みに行こう、と広瀬通りを移動していたはずだが、僕はおもむろに長机を組み立てた。そしてその上にコンタクトレンズのケースを20ばかり並べ、一つ一つに洗浄液を満たしていった。途中、酒臭い息をしたおっさんが「物販か!物販はいいよな、…

男女平等は根本からもう無理だ

「ちょっと聞きたいんだけど」『なに?』「女の”抱かれてもいい”って思うのってどのへんがボーダーライン?」『そんなの人によって違うでしょ』「そうなんだろうけど、男の”抱きてぇ”ってゾーンは相当低いから、男女の違いはどのへんなのかなって」『男はた…

人生の電源ショートストーリー

田舎のロケ番組。ディレクターが住民にインタビューしながら農村の紹介をしていく。 稲刈り後の後始末をしている老夫婦とのやりとり。D「こんにちは〜。お仕事中すみません、ちょっとお話伺ってもいいですか〜」 稲わらを刈っているお婆さん「なんだべ?」 D…

君と

金木犀の薫りに誘われて中秋の名月に照らされて真夜中の散歩道そんなに寒くはないけど長袖を羽織って特に目的もなく近所を歩くだけ帰ったらウイスキーでも飲もうただ、帰りたくない気もしてる

得るもの失うもの

長く生きればその分だけ、得るものがある。 長く生きればその分だけ、失うものがある。いったい僕たちは幾つを得て幾つを失うのか。 運の悪い人生とは失いっぱなしの事を言うのだろうか。産まれた時に"命"を得た。人生はプラスからのスタートを切る。 とすれ…

キンモクセイ

今年はなんぼか、早い気がする。 大好きな匂いなのに、 なぜか切なくなってしまうのはなんでなんだろう? すごく好きな香り。 何なのだこの矛盾は。

コミット

先日、数か月ぶりに施術してもらった整体師さんに「痩せましたよね」と言われた。自分自身ではあまり気づいていないうえ、体重計に乗るのは気が引けっぱなしだったので素直にうれしかった。ちなみに、その整骨院に行ったのが数か月ぶりというわけではなく、…

たられば

あのときこうしていたら、 ここでこうしていれば、 人生にたら、れば、はない。歴史にifもない。 「レバニラ定食を食べていれば」 「鱈きくがメニューにあったら」 「If different people is my wife」

バグズファミリー

その日、予測できない未曾有の天災が彼らを襲った。 カブト父「みんな、大丈夫か!?」 アゲハ母「クワ、クワはどこ!?」 末っ子クワ「ここだよ〜、大丈夫」 アゲハ母「良かった。他の皆は?」 次男坊トンボ「翔んでて助かった」 長女カマキリ「無事ね、み…

a summer travel

僕は「短期集中型だね」と言われることが多い。もちろんそれは自覚している。学生時代のアルバイトは長期休暇中だけだったりとか、試験前は徹夜一歩手前までやったりとか。飽きやすいとか熱しやすく冷めやすいとか集中力の持続が短いとかマイナスなイメージ…

晦日すべりこみブルームーン

「梅雨が明けたなぁ」『今年は短かったな』「気温はグングンと上がって」『道行く女性の露出度も上がって』「たまにおっぱい放り出してるような服装の娘いるよな」『たいがい顔は残念だけどな』「そういうヤツに限って"どこ見てんのよ!!"とお怒りになる」…

蟻とかカピバラ

僕は友人に会いに行くため地下鉄に乗っている。駅を通過するたび、対面の6人掛けの座席にはいろいろな人が乗ってくる。ゲームかなにかをやっているのだろうか、懸命にスマートフォンを弄っている学生。 「彼は一日に何回フリックするのだろう」と僕は思う。…

グランファザー

昭和3年の辰年11月30日生まれ。戸籍上は12人兄弟、四男。 幼少時には年上の兄にナタで頭を割られかけたり、バイク事故で腰椎骨折して半身不随の危機に落ちたり、名取川の堤防を車で転げ落ちたり。転職10回以上、転居も10回以上、そのうち新築持家4軒。 「だ…

to you

「お待たせ!遅れてごめん!」 『来ないなら来ないでもよかったのに』 「そう言うなよ、遅れちゃったぶん、長く居られそうなのに」 『なるべく早く消えて。私は夏を楽しみたいの』 観測史上一番遅い東北南部の梅雨入りが発表された。少し前に、梅雨が明けな…

気になる映画は独りでも行きたいが感想を語り合うことはできないというジレンマ

【ファミリーレストランにて】 午前に一つ用事を終えたので早めにランチを済ませてしまおうかと決まったところだ。 手ごねハンバーグのセットをたのむ。今日のスープは溶き卵のコンソメスープらしい。 寸胴の底の方から一度混ぜなるべく多く具を掬おうとする…

春眠暁を覚えず夢なら覚めないで

"ブリしゃぶポン酢"が運ばれてきた。刺身で食える鮮度のブリをさっと湯がき、ポン酢とだし汁で合えて、浅葱のみじん切りと紅葉おろしを添えたものだ。美味い。 唐突に話しが進んだが、マンガかドラマのような展開は絶賛継続中だ。日が落ちるか落ちないかとい…

春眠暁を覚えろ、今すぐに、だぞ

僕の人の良さが全面に滲み出ているのか、もしくは人畜無害な小動物のように見えているのかは分からないが、街を歩けば道を聞かれる。 青葉ホテルといえば、最近名前が変わっただけでけっこう昔からあるホテルだ。駅や繁華街から少し離れているので、地元の人…

春眠暁を覚えろ、いいかげんにな

春を押しのけて、夏が駆けてきたような気温の週末。世間ではゴールデンウィークが始まろうとし、テレビでは観光先の特集、ネットでは「GWはなんの略だ?」などと質問が飛び交っている。そんな部屋の中に嫌気がさし、年中ゴールデンウィークか盆休みの僕は散…

卯月の疼き

まるで急流のような、怒涛だった四月がもうすぐ終わろうとしている。怒涛とはいえ、時間の流れの速度はみんなに平等であるからあくまで個人の主観だ。タイミングがあわずできなかった事や会えなかった人がいて、ついつい先送りにしてしまっては空を仰ぐ。澄…

さよならアラウンドサーティー

なんでもかんでも四捨五入する昨今の風潮はどうかと思うが。 「四捨五入したら三十歳なんだから、もっと焦れ」というような意味合いで生まれたであろう"アラサー"という単語。 なにを焦るのか。結婚か?収入か?役職か? 家庭のある幸せと独身でいる自由。 …

年度末シダーパウダー

三寒四温を繰り返し、季節は春が近づいている。幸い、この時期にマスクをしたり目がショボショボになったりする症状はまだないのだが、いつ自己許容量をオーバーするのか不安だ。これはスギ花粉に関わらず、アレルゲンはどんなものにも可能性を秘めているの…

ブラック企業マイボディ

肝臓(オレ、今月一回も休み取れてないんだよなぁ…。でも心ちゃんとか肺さんもだから言い出しづらい…。)脳社長「肝臓君、肝臓君」肝臓「はい、なんでしょうか!?」脳「きみ、今夜は休んでいいよ」肝臓「本当ですか!?」脳「ああ、私のワガママに毎夜つき…

ビタミン

A、B、C、D、E、ときてKへとぶ。なんでだ?と思ってウィキ先生に伺いをたてたところ、F以降も名づけられてはいたが”ビタミン”の性質とは違うことがわかったり、Bにごく近いものはB群の中に再編成されたり、と歴史があることが分かった。ちなみによく目にする…

ハニースパイス

「ヤバい」『どうした?』「彼女に浮気がバレそうだ」『なんだ、まだバレたわけじゃないのか』「お前にも責任あるんだぞ、合コンに誘ったのはお前なんだからな」『酒を飲む席には誘ったけど、その後のアポイントやアクションに関しては推奨した覚えはない』…

cook&music

皿を洗って、布巾で拭き、食器棚に戻す。地味な家事に見えて後回しにしてしまいがち。趣味で料理を始めたばかりの頃は、料理を作って食べたら終わり、で止まってしまっていた。 家にしろ車にしろプラモデルにしろ、何かを作るというのは類似点が多い。 例え…

ジェントリー

巻きタバコなどの封を開ける。薄いビニールとビニールが糊付けされている。「Please open gently」と添え書きがされている。この動作をするたびに、タバコをふかすとは紳士的な嗜好なのだと自分に戒める。葉をひとつまみ、煙管にのせてそっと火をつける。

絵文字顔文字へのへのもへじ

会話、が少なくなってきている。携帯電話が普及し、誰かに話をすることが簡単にできるようになった反面、今度は言った言わないが深刻な機会にまで発展するケースも出てくる。携帯電話が広まる前は、手紙やFAXでのやり取りが通常だった。これらは文章ややり取…