HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

エアロビの日の夢の話

市長か誰かが他国から招聘したという、女性下院議員のセミナーを聞きに行くことになった。規模は小さいらしいが、なぜかセミナー後の謝辞を家内が任されていた。「議員は民主党かしら?共和党かしら?民主党なら有利なのに」などと意味の分からないことを言っている。

自宅兼会社の敷地内にあるプレハブが僕の事務所で、家を出るときになぜか缶ビールを一本もらった。普通に考えればセミナーだとか講習だとかを受けに行くのならば、筆記用具は必須なのではと思いつつ、缶ビールだけを片手に向かう。そして、このビールは常温だった。

開演の17時にギリギリ間に合うかくらいで会場に着くと、既に始まっていた。公民館の会議室を一室借りた場所で、入口を入って左側に議員が立っていた。出席者は正面に対し縦に配置された幾つかの白い長机を囲むように着座し、議員と反対側に投影されているプロジェクターに顔を向けていた。

僕たちは視線の邪魔に成らないよう腰をかがめながら、奥の方の空いている席に座った。映像の内容は「ある日一人の男が盗賊になり、数々の財宝を盗んでは独り占めしていました。しかし、ある日彼はふと思うのです"こんなに財宝があるのに、なぜ俺はこんなにも孤独なのだろう"と。そして彼は財宝の一部を使って酒席を設け、幾人かに振舞いました。しかし、彼の感じている孤独はなくなることはなく、ましてや財宝を盗まれた人たちの心の傷も癒えることはなかったのです」というものだった。"マンガ日本昔話"や"教育テレビ"で流れていそうな稚拙なアニメ仕立てで、内容も小学校低学年の道徳の授業並のもの。これがわざわざ外国から招聘した下院議員のセミナーなのかと疑う。終演後に謝辞を任命されている家内は、とくに緊張も内容を復唱している様子もない。そもそも、英語は喋れたか?

僕から向かって左側の少し離れた席から、携帯電話の着信音が聞こえた。「おいおい、こういった場ではマナーモードにしておくのが常識だろう」と視線を向けた瞬間、その音が自分でかけた目覚ましだとういうことに気が付いて目を覚ます。