HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

プリーズ・ラブ・ミー

半身浴をしてストレッチ。目覚ましをセットしてフトンに包まる。
翌朝、オルゴール調の音色のアラームが鳴る。

軽く朝食を摂って鏡台に向かう。ファンデーションを塗り眉毛を描きアイライナーを軽く入れる。
着替えて出かける間際にカレンダーをチェック。年の瀬が近づいている。

年々、"年末感"が薄くなっているような気がするのは私だけだろうか。もしかしたら歳のせいなのかも。

幾ら入浴後に軽い運動をしているとはいえ、胸やお尻の肉は重力に抗うのがキツくなってきているみたい。夏場は二の腕を気にしてバイバイのジェスチャーは腕全体ではなく体の前で小さく手を振るだけ。

こういう時、男の人がうらやましい。年を取れば取るだけ、渋みや深みが加算されていく。そう、"ダンディズム"って言葉があるくらいに。

女性にとってこんな聞こえのいい「年の取り方」を表現する言葉があるだろうか。"マダム"?"美魔女"?"オトナ女子"?どれもこれも最近になってできた造語にしか聞こえない。使っていれば浸透していくのかしら。

なんて考えながら通勤し、毎日同じような仕事をこなし、特に何もなければ定時で退社する。

スーパーマーケットに寄って帰宅、晩ご飯を作り恋愛ドラマを見ながら食べる。最近は"お一人鍋"用の固形スープが売られていて、とても便利。パソコンを立ち上げて好きなブランドをチェックする。カートに入れてもクリックはしない。一週間後もまだ欲しかったら買おう。

ふと、壁にかけたカレンダーが目に入り、言葉が漏れる。

「今年もクリスマスは独り」