昭和3年の辰年11月30日生まれ。戸籍上は12人兄弟、四男。
幼少時には年上の兄にナタで頭を割られかけたり、バイク事故で腰椎骨折して半身不随の危機に落ちたり、名取川の堤防を車で転げ落ちたり。転職10回以上、転居も10回以上、そのうち新築持家4軒。
「だって…」と口答えするものなら一人娘と言えど頬を張り飛ばす、口のきき方が気に入らなければ病院の受付だろうが役所の公務員だろうが説教を始める。
初孫が生まれると仙台‐静岡間を車で何度も往復して顔を見にいく。
血液型診断を根本から覆すほどの超几帳面なO型。
娘一人、孫四人、曾孫四人。
平成24年暮れ、たまたま受診した市民健診で肺に腫瘍が見つかる。詳しい検査の結果、悪性でリンパ転移のステージ4(末期)。以後、脳転移、骨転移、持病の心臓病、痔のため腫瘍の除去は手術ででは行えず。
平成27年6月、進行していた心不全のため癌センターの緩和ケア病棟へ入院、7月5日21時38分呼吸停止。
最期は62年連れ添った祖母が耳元で「じぃじ、おやすみ」と声をかけた。
本人の希望もあって家族葬、それでも二十数人が集まった。7月7日、葛岡斎場にて火葬、翌8日泉墓園に納骨。
オレのDNAに一番色濃く影響をくれた大好きなじいちゃん。
初曾孫を抱いて
恐らく三十代前半の頃
