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妄想雑記

輝かしきティーンエイジとアラウンドサーティー

「ティーンエイジ」…数字を英語に訳した際に語尾にteenがつく年齢。13才〜19才までのこと。また、13〜15までをローティーン、16〜19までをハイティーンと区別することもある。
「アラウンドサーティー」…四捨五入したときに30歳になる年齢を指すように使われ始めた流行語。



「アラサー」という言葉が使われ始めるようになったのはいったいいつ頃からだったろうか。
今では厄年と同じくらいの危機感を若者に与えるワードの一つとして君臨している。

四捨五入して30歳になるということは、25歳〜34歳までを指して使われる言葉なのだろうけれど、
25、26歳ではそんなに危機迫りつつある感じはしないだろうし、
34歳ともなれば三十路歴もそこそこに積んできているので『今さら何?』と考える人もいるだろう。
むしろ三十路を過ぎればアラサーだろうが何だろうがほとんどどうでもよくなってくる。

三十路を手前にして、なぜ若者たちが「アラサー」という言葉に半ば怯えたような印象を持つのか、それは少し昔の"理想の人生像"がまだ色濃く影響しているからかもしれない。

青く輝かしきティーンエイジ時代を過ごし、大学に入り、22歳で卒業して就職し、仕事に慣れ始めてきた25、6歳で結婚し、子供をもうけ、30代になるころに一つ昇進する、こんな世間一般のイメージ。



ただ、ここ数年は晩婚化が進んでいて、30代半ばで結婚するというのも珍しい話ではなくなってきているし、個人のワークライフスタイルも多様化している。
とすれば世間一般の理想人生イメージは崩れ、さらに数年先には"アラサー"という言葉が持つ魔力は消えているかもしれない。


アラフォー、アラフィフ、アラ還、次々に世代が変わっていくだけだ。
それは三十代、四十代、五十代、のカテゴライズとなんら変わらない。

ただ自分たちの年齢の位置づけを数年早めているだけ。ようするにみんな背伸びをしているのだ。

年齢をサバ読む人もいればアラサーという言葉で大人の仲間入りをしたがる人もいる。

年齢という数値が、ただ単にその長さだけを表面化している。
年齢という数値には、深さや重さや密度が反映されていない。