HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

曇り空に思う

皮膚が


ぼろぼろと


剥がれ落ちていく


破壊と再生はまだ


体内で繰り返されている


いつかは全く新しい細胞達によって


私という肉体は形成されるだろう

だからこそ今


伸びきった髪や爪にも寛容になれる


つながっているうちはまだ私の一部だ


私が私であると


言い切る為に何ができよう


意識下にあるはずの全て


昨日までの記憶も


この瞬間の意思も


いつかは消えて


また新しい何かで


埋め尽くされて


再生される


私は何をもって


私を定義できるだろうか


肉体も


精神も


破壊と再生を繰り返しているのなら


世の中に私という存在ほど


不確かで不安定なものもない


私は私を定義付けできず


私は私を掌握しておらず


私は私を知らなさすぎる


だから、私は独りでは生きていけないのだ。




ああ、心臓は再生されないのだっけ。


鼓動を感じるために君の手を借りよう。


唇から生命エネルギーを


そうして私は私に安堵し


少しずつ生き延びる