HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

動物園の動物達は何が何だか死ぬまでわからない

病室の窓からは
檻から眺める空と同様
切り取られたごく一部分しか見えない。



暑くも涼しくもなく管理された室内にいて
毎日定刻に食事が出され
体を清拭され
便の処理をされ
体調の管理を数字でされている。


行動時間と移動範囲は制限され
妨げられていないのは睡眠の自由だけだ。



自分を動物園の動物達と同じ境遇において、
決定的に不幸な点は
「外の世界を知りすぎている」ということ、
決定的に幸福な点は
「そのうち外の世界に戻れる」ということ。



発狂しそうな退屈と疎外感を
何とか理性と希望で制す。