HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

相対的幸福論

わたしの茹でるパスタの香りがあなたの鼻をくすぐるころ、ようやく重そうにまぶたをこする。

せわしなくパンを咥え、どたばたとネクタイを締めてあなたは家を出る。

洗顔フォームがなくなったな、なんて考えているでしょうけど、たぶんバスに乗るころには忘れてる。

仕事を終えてソファにもたれ、ネクタイを弛めてビールを飲む。

その仕草がたまらなく好きで、あなたの笑顔を想像するだけでわたしは幸せ。

どこでもいい、あなたが幸せであるのなら。