HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

オリオン座が沈む頃

香水やシャンプーとかの香りではなく、その人もしくは家の匂い、がある。

嗅覚はしばしば遠い記憶を蘇らせる。

ふとすれ違ったときに鼻をすり抜けた匂いが、見せた夢。


偶然にはできすぎな再会。

僕は一度ためらうも、彼女にほんのちょっとのキスをする。

彼女の唇の感触が残っている。

彼女は僕の首筋に口づける。

彼女の舌先の感触が残っている。


遠い昔に失った何かを、取り戻せたようで胸が落ち着かない。