HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

ミステリー映画

謎解き、犯人探し、伏線の回収、見終えた後にすっきりするのもそうでないのも。
人生にクエスチョンマークがある限り、ミステリーは絶えることがない。


ある日、映画館に来ていた。公開当初は混雑を嫌がって遠ざかっていたが、ぼちぼち好きな席に座れる頃合いだろう。

何作も続いたシリーズもので、おおよその筋はどの作品をとっても変わらない。

主人公グループが出かける、旅行先で事件が起きる、ひょんなことから首を突っ込まざるをえなくなり、糸口を探して捜査に協力、犯人を追いつめて大団円。

ありきたりではあるが、登場人物のキャラクター設定やユーモアを多段に含んだ会話、ラストで気づかされる伏線が毎回すばらしく、大変人気がある。むろん、僕もファンの一人だ。

子どものころにくらべ、映画館は単館がかなり少なくなり、複合シアターが増えた。劇場の作りの違いとして、前者は段の高い席後方から入場するが、後者は段のないスクリーン近くから入り、後方上段へ進んでいく。そして以前は自由席ばかりだったのが、今は完全指定席だ。

入場券を買う際に席を指定するのだが、前述のとおり公開から日にちが経っていたので、場内後方のど真ん中の席が空いていた。

トイレを済ませている間に入場案内が流れたのでドリンクを買い、シアター内へ入っていく。僕は近々上演予定のコマーシャルも好きなので、暗くならないうちからスタンバイするようにしている。

5,6本の映画の紹介と、館内マナーのCMと、著作権遵守のCMが終わり、場内がゆっくりと暗くなっていく。まだ着席していない客もちらほらおり、それぞれの席へ移動している。場内のほとんどの席が埋まっている。

さあ、いよいよ濃密で心地よい2時間が始まる。