2017-10-07 完全な安全 短いキンモクセイの香りたゆたう時期が終わり、中秋の名月が向かって右側から欠けはじめる。夜が長く、長くなっていくとともに酔いも深くなる。深く暗い底から、日の出を感じて這い出るも、まだ片足を突っ込んだままのような朝。人生のモチベーションが下がって、無気力な一日。身体が硬く、重く、鈍い痛みがある。ヒビの入った殻、守るにも抜け出すにも不完全だ。元にウカンムリ、女にウカンムリ、王に傘を。また夜がやってきて、僕は自ら深みへ潜ろうとする。