「わたし、大きくなったらパパと結婚する!!」という、
“父親が娘に言われたい”上位ランキングに必ず食い込んでくるこのセリフ。
実際に言われるため(未だに言われた父親を目の当たりにしたことは無いが)
には、父親と母親が仲睦まじい事が前提になる。
何故ならば、冷めきった夫婦間の無言の攻防が蔓延する家庭には、娘がこんなセリフを言うタイミングも動機もない。
つまり娘にモテるには、カミさんにもモテてなければいけない。
今後も“婚後”も互いに相手を“異性”として認識し、良い意味でカッコつけてなければいけないのだ。
ただし、身内の評価は
ある意味厳しく、
ある意味は甘い。
この微妙な境界線を見極め、ギリギリのところを歩き続けなければいけない。
「腹がでている」とか
「だらしない体つき」だとか
「アタマ悪い」とか
「〜〜君の方がカッコいい」とか。
言われたら終わりだし、
言われる前に“思われ”ても終わりだ。
あぁ、カッコ良い父親というのはなんて難しいんだろう。
父の日なんて、何もないのなら期待した分だけハズレを引いた、ただの日曜日。
いつのまにか、「愛されたい」から
「好かれたい」に、そしてさらには
「嫌われたくない」に遷っていた。
やれやれ、だな。
『父のための、日』か
『父のため、の日』か。
いつからだよ、父の日とか母の日とかが定着したのは。