HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

キモグロ

昨夜、一つの議題が持ち上がった。

「キモい」という言葉についてである。


ご存知のように"キモチ悪い"という意味で使われるのだが、ここに疑問が出てくる。

彼はなぜ"キモチいい"の略語として誕生しなかったのか。

「キモ--ち悪--い」ではなく「キモ--ち良--い」から産まれてくる可能性もあったはずだ。



これには時代背景が反映されているのかもしれない。

不景気、将来への不安、政治への不信、全てが"不"であり"負"の感情。

それらが蔓延するこんな時代なので、"キモチいい"よりは"キモチ悪い"という言葉の方が乱発される。

自然と「キモい」という言葉はネガティブな単語として産まれてきた。



みんなが四六時中オーガズムを迎えているような世界だったなら、「キモい」は当然"気持ちイイ"の略語として使われ始めただろうし、

建設的な議論がしょっちゅう飛び交っているような世界なら、『さっきの君の発言は重要だ』→『さっきの君の発言は肝だ』→『さっきの君の発言はキモい』となっていたかもしれない。


時代が時代なら。



「グロい」も同様だ。

何も"グロテスク〜形容詞"としてではなく、

"グローバル〜形容詞"として『君の行動はグロい』(君の行動は世界を股にかける)でも良かったのだし、

"グローリー〜形容詞"として『君の発言は会社をグロくする』(君の発言は会社を成長させるね)でも良かった。




彼らは産まれてきたこの時代を呪うだろうか。


ネットのニュースを見ても不幸な記事が多い。

そっとブラウザを閉じればいいだけなのだが。