HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2013-01-01から1年間の記事一覧

SNSNS-3

今日も今日とて、彼のIDとパスワードを入力。せっせと更新している。 まるで自分の分と彼の分とで人格が二つになったみたい。 でも、重大な事に気がついた。代理更新だと、風景やラーメン、動物の写真はアップできるけど、彼の友人知人や彼自身の写真はアッ…

SNSNS-2

彼は唐突に姿を消した。 彼が好きだった蕎麦屋、彼が好きそうなラーメン、彼がよく行っていた場所、彼が言いそうな言葉、彼が考えるような妄想、更新されてきた時間帯、注意深く選び、わたしはせっせと更新する。

結婚が人生の墓場と言うのなら

友人だったやつの話をしよう。 出来れば「友人だった」とは言いたくないのだけど。 彼と出会ったのは、数年前にあった、高校時代のクラスメイトの結婚式だった。その時はまだ直接の知り合いではなく、案内されたテーブルも異なっていたので、正確には結婚式…

マスク・マジックとバランス

整体へ行った。左からのレイアップシュートができないくらいの極度の右利きなため、やはり右半身のほうが張ったり凝ったりしている。 バランス、というのはとても大事だ。 たとえば、乳房の大きさが左右で違う事で悩んでいる女性や、自慰のせいで性器が左折…

日々更新されてきた人生

この目で見てきたもの、この耳で聞いてきた音、この口から発した言葉、この指が触れてきた物、この手が掴んできた事、この肌で感じた温もり、この腕で抱いてきた人、この足で歩いてきた道、全てが糧となり、幾つかは失われ、また新たな自分が出来始める。120…

金よりも銀を

“葉桜”の状態があまり好きではない。純粋なピンクに、無造作に緑が混ざり、つい先日まで愛でていたものが汚されたかのような気分になるからだ。 それと同様に、“金色”もあまり好きではない。濃いめの黄色にメタリック感を付与した、もしくは銀色に黄色味を足…

木造と石造りの家

日本の住宅は、大抵木造だ。鉄筋コンクリートの技術が開発されるまで、建築物のほとんどは木造だった。 洋風な街並みを思い浮かべて、と言われれば大抵は石造りの家が並ぶ。 国や土地の歴史的に、日本はとても進歩が後発だった。弥生時代に入り稲作がようや…

水にたゆたうように

ゆらゆらと、流されそうで流れていかない。足踏みしてるようにも見える。時間の流れに乗って流れていければ、さぞかしスムーズな人生を送れているだろう。 記憶、というのは厄介なものだ。 川の形を変えてしまうほどの激流、に呑みこまれずにいられただけま…

火事場のバカヂカラ

“バカヂカラ”って書くと呪文みたいでまた別の意味のパワーが加わるような気がするね。 仙台市、桜開花宣言が出た。 青空に淡いピンクのコントラスト、今年もありがとう。 春の嵐がすぎた後で良かった。 陽気の射す草むらで、寝そべりながらホワワンと酒を飲…

月光で踊るワルツ

経度、緯度という規定があり、地球上の細かな地点を特定できる。 「今夜は満月です」という情報は、ある一点を基準としたものにすぎない。 であれば、雲に隠れて月が見えないような夜でも、もしくは月齢が満月を指し示さない地域でも、地球上のどこかからは…

日々更新される人生-8

ここ一週間くらいのこと。 3月の半ばに国分町へ繰り出したところ、某居酒屋での会計の際、貯めに貯めていたポイントカードがなくなっていることに気付いた。カード入れになく、カバンをひっくり返してみてもなく、泣く泣くポイントを諦めた。翌日、シラフの…

MAN&WOMAN

男なら、仕事より女を追いかけろ。 女なら、自分よりも仕事か何かを追いかける男の裾を引け。 ここら辺が、男女のパラドックス。 難しいでしょう? だから誰も答えを導き出せない。

SNSNS

「新しく会社を始めようと思うんだ」 彼との会話はいつも唐突に始まる。つい何週間か前にも二人で飲んだはずなのに、その時はこんな話はおくびにも出さなかった。 今日はいつも彼と来る居酒屋ではなく、ちょっと大衆酒場っぽいところだ。歓送迎会がラッシュ…

日々更新される人生-6

修了式の日。仕事でいつもよりは早めに起床したものの、もう誰もいない。 帰宅して、晩酌しながら机に置いてある息子の通信簿を見る。 授業参観での様子からは全く想像がつかないけど、担任のメッセージから察するに、クラスのムードメーカーというポジショ…

日々更新される人生-7

天国への階段を昇るまで君といよう 老いぼれでしわくちゃの唇、重ねよう/THE YOUTH なんつぅーラブソングを歌いやがるのか、しかも十代の頃に。

一日を反芻する

眠りに就く前に、その日一日にあった"良い"場面を三つ以上思い出すこと。三つ以上であればいくつでもいいし、もし三つに届かないようなら、どんな些細なこじつけでも構わない。 目を閉じて、"良かったこと"の場面をなるべく鮮明に瞼の裏に描く。 これを日課…

君が僕のことをあまり知らないように、僕も君のことをあまり知らない

大抵のことを、知らんぷりして生きている。 入ってくる情報は断片的にかつ断続的に、とても多い。 でも、その内の大半のことには知らんぷりをしている。 あまりいい事じゃないかもしれないけど、そうでもしなきゃキャパシティをオーバーしてしまう。 この場…

日々更新される人生-5

ものすごく身近なところで、消えゆく命と新たに生まれ出ずる命とが存在しようとしている。まだ消えちゃいないし、消えてもらっては非常に困る。まだ生まれちゃいないが、こちらに影響は多々あり、喜ばしきことだ。 自分自身の内の細胞達でさえ、瞬間瞬間に入…

日々更新される人生-4

最近は寒くて、仕事帰りにスーパーマーケットに寄る事さえ避け続けていた。 が、昨夜どうしてもナマものが食べたくなり帰り道にまだ開いている某スーパーへ寄り、刺身を買った。 帰り道、色々な事を思う。 まず、漁に出てくれた漁業を営む人に感謝。船の製造…

風の強い雨の夜に

「今日こそは休肝日にするつもりだったんですけどね」 前日までの酒による失態を、昼食はサラダとスープのみにし、晩飯は茶碗二杯の白飯とおかずをしっかりと取り、いつもの時間に食欲がわかないよう調整することで挽回しようとしていた。はずなんですがねぇ…

日々更新される人生-3

例えば、1988年の4月上旬に、雪が降ったことは覚えている。正確には、数日前に降って積もった雪が、一つ年下の弟の入学式の日にまだ残っていた記憶。午後に入学式を控え、昼前に少しずつ陽射しに溶けていく雪を覚えている。しかし、その年の冬が寒かったかど…

日々更新される人生-2

体内の老廃物を排出するべく、水を多めに飲んでいる。 左大胸筋が傷ついているのか痛む。 背中にツッパリを感じる。 右肘も打撲した時のような痛みがある。 たんぱく質が必要だ。そう思いスタミナ丼なるものを食べた。 頭の奥の方も鈍く重い感じがする。 と…

ビー バーサス ビー

オオスズメバチは数匹でミツバチの巣を全滅させられる、とか。ミツバチは何匹も集まって「蜂球」というワザでもってスズメバチを熱死させる、とか。キラービーという外国のハチを退治する為にオオスズメバチの輸入を検討したが、あまりの生命力と繁殖力ゆえ…

日々更新される人生-1

そもそもの間違いは、今日という日においては"足元の防寒を怠った"ことだろう。靴の上から履ける防寒ブーツなるものをこの冬購入し、通勤退社の際には履いている。今日は通勤中に立ち寄る場所があり、そこでわざわざ脱ぐのも面倒だし、晴れていて比較的暖か…

穏心普通

生きていれば何度か、もしくは定期的にか、感じる自分自身の不調。熱が上がるとか、関節や筋肉が痛むとか、そういった他人にも分かるようなものではなく、メンタル的なものである。喜怒哀楽の、中の二つだけの間を揺れ動いている、いわば「心の風邪」のよう…

cat and dog-2

「犬の鳴き声ってさ、一途な思いを表してると思わない?"One!One!"ってさ」 『複数を求めてるようにも聞こえるわよ。"和音!和音!"って。吠えちゃってるし、鳴き声よりも大きく』 「犬の件は忘れよう。君とニャンニャンしたい」 『0点。ちっともキュンキ…

肉を喰らい、「肉!」とCRY

語呂合わせと言うか、駄洒落と言うか、「2月9日」だから"肉の日"なんてのが日本人は得意だ。 なんせ、学校で『鎌倉幕府は一一九二年から始まった。"イイクニ作ろう鎌倉幕府"と覚えなさい』と刷り込まれるくらいだ。 数時の読み方が語彙に豊富な日本語だから…

失敗は成功の基

失敗を恐れる、というのは、"失敗した事柄、そこから受ける損失"を恐れているのではなく、"失敗した時の自分自身の精神状態"を再び感じたくない、という面が大きい。 成功ばかりしてきた者は、失敗を恐れていない。なったことがない自分の状況は考えの選択肢…

ハートに火をつけて

都合のいいように聞こえるかもしれないけど、わかって。 目を見て、もうほんのちょっと奥まで踏み込んで。 私の口から、言葉として発してしまう、そのギリギリのところを見極めて。 お願い、こんな言葉は貴方から言って。 寒い冬の夜に、そっと手を繋ぐよう…

コイントス

コイントス>『コインで決めようか』 そう言うと僕は、鉤状に曲げた人差し指に親指を引っ掛け、コインを乗せる。 親指を上に弾くと、コインはまっすぐに上へと飛び上がる。 コインが落下し始めたのを目視で確認し、二枚貝が閉じるように、左手の甲と右手の掌…