HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

マスク・マジックとバランス

整体へ行った。左からのレイアップシュートができないくらいの極度の右利きなため、やはり右半身のほうが張ったり凝ったりしている。


バランス、というのはとても大事だ。


たとえば、乳房の大きさが左右で違う事で悩んでいる女性や、自慰のせいで性器が左折れしている事に悩んでいる男性など、人には言えない様なバランスの悩みを持っている人も多いだろう。


美男美女が何を以てそう言わしめているかといえば、顔面のパーツのバランスだろう。


誰もが持つ潜在意識の中に"釣り合いのとれている顔立ち"なるものがあり、その基準の平均点以上に引っ掛かれば美男美女の称号を得る事ができる。






歯科へ行った。こちらの顔を至近距離から覗き込んでくる歯科助手の"瞳"にドキドキしてしまった経験を持つ人は大多数いると推測する。


なぜドキドキしてしまうのだろうか。


これは歯科助手にかかわらず、"マスクを着用することによる錯覚"に因るものだろう。


前述したバランス、それをマスクが隠し、目に見えていないパーツを脳内で勝手に補完しているのだ。


両目に対する鼻や口の大きさ、距離、輪郭を覆う事による顎から首筋までのライン。それらを自分の潜在意識の中の絶妙なバランスを持つものへと想像し、あまつさえ歯科助手ともなれば口腔内へと指をいれてくるのだから、ドキドキしないほうがマイノリティーだろう。




冬になり、空気が乾燥し、風邪やインフルエンザの菌が増殖する。
春が近づけば、花粉や隣国から流れてくる黄砂が空気を席巻する。


マスクを着用する人々が増える。


つまり、美人が街を多く歩いている。



心がドキドキ浮かれるのは、春の陽気のせいだけじゃない。