失敗を恐れる、というのは、"失敗した事柄、そこから受ける損失"を恐れているのではなく、"失敗した時の自分自身の精神状態"を再び感じたくない、という面が大きい。
成功ばかりしてきた者は、失敗を恐れていない。なったことがない自分の状況は考えの選択肢に入らない。
失敗して、反省し、次策を打てれば、一歩成功へ近づく。
失敗し、後悔し、後退りしてしまうようなら、成功への道は遠のく。
敵は自分自身の弱い心だ。
"弱い"というくらいだから、勝てるはずなんだ。
全く話は変わるが、先日運転中、運転手の名前が表示されているトラックの後ろを追う形になった。
運転手の姓は伏せるとして、名は「典雅」だった。
しかし、とっさに"ノリマサ"とは読まずに"テンガ"と読んでしまった。日頃、いかに下衆な事柄しか考えていないか、自分を恥じた。
その後、運転手が思春期に入ったころは、ほぼ流通してなかったであろう事を考え、学校でイジられてなくて良かった、と安心した。(年齢までは確認していないし、顔も見てはいないが)
トラックはある交差点で左折し、まっすぐな道路が視界に戻る。遠い西の空には雪雲が迫り、冷たい風が容赦なく吹きつける。