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妄想雑記

日々更新される人生-9

昨日は特に決めていた予定もなく、起きれば天気も良くなく、休日としては思わしくなかった。


娘が「ヤマザワ」に行きたい、というのでひとまず予定に組み込む。まずは"昼ごろから晴れるでしょう"と言っていた天気予報を信じて回した洗濯機の稼働を待つ。ちなみに「ヤマザワ」というのは山形県を本拠とするスーパーマーケットである。


一向に晴れる気配のない空の下に洗濯物を干し、車に乗る。もはや下着メーカーと言っても過言ではない某ユニクロへ靴下とかを補充しに行きたかったので、娘に行き先変更を伺う。彼女の行きたいのは「ヤマザワ」自体ではなく、建物に併設されている百均ストアだから、『名取エアリにしようか?』と提案する。否決案は無し。


イオンモール名取の屋上駐車場に車を停め、3階にあるダイソーへ行く。お目当てのビーズと粘土を物色する。ついでにシャンプーハットもカゴに入れる。キッチン用品コーナーで品定めをし、レンジで目玉焼きが作れる調理器を買う。


同じくエアリにあるユニクロへ行こうと思ったが、ダイソーのすぐ隣にGUがあったのでなんならここでいいかと思いトランクスと靴下を買う。ついでに安かったので夏用にハーフパンツも一枚。


買い物を終えたので車へ戻り、出口をでたところで「お昼何食べたい?」と娘に聞く。ラーメンかつけ麺かはたまた回転寿司か、そっち方面ばかりに気が行っていた胃袋に対し、「マックのハッピーセットがいい」との答えが返ってきた。ここ数年マクドナルドに好感を持っていない我がボディとしては、瞬時にどこか近くのドライブスルーに寄って、家に帰って蕎麦でも茹でるかとの案が出たが、せっかくの外食(というほどのものでもないが)のチャンスなので、それもなんとなく避けたかった。何より、曇り空の窓を望む家の居間で食べる昼食はなんだか寂しくなるからだ。


脳のシナプスシナプスの間に電流が飛び交い、「イオンモールにもマックあるじゃん」と閃いた。そこでテイクアウトし、フードコートに移ってオレは何か食べたいものを食べればいい。なるほど、今しがた出てきたばかりの建物にまた戻ること以外を考えれば合理的かつ手っ取り早い。そこで車を左折させ、再び敷地に入る。今度は屋上ではなく平地の入口から一番近いところに停めた。


レジにメニュー表を置かなくなってからマクドナルドに来るのは初めてだった。"お手元にメニューの必要な方用"とあるラミネートされたメニューを手にレジへ並ぶ。ハッピーセットハンバーガーorチーズバーガーorナゲット+ポテトorサラダ+ドリンクという果てしなく読みづらいメニューを解読しながら注文し、「右側へどうぞ」と促され一歩横に寄る。レジの女は「右へ」と言っていたが、彼女は自分の右手を広げて言っていたので「これは客からしたら左に寄るんだから接客業としては左と言うべきなんではなかろうか」と思いつつ待つ。


商品を受け取り2階のフードコートへ移動する。蕎麦と牛丼のセットにするか丸亀製麺でうどんにするか悩んだが、結果わりと列の長いリンガーハットにした。ちゃんぽんの麺増量が価格据え置きだからだ。"味噌ちゃんぽん"にも惹かれたが、どうやら麺増量無料なのは一番オーソドックスな"ちゃんぽん"だけらしいので諦めた。他愛もない会話をしながらたいらげ、食器を下げてフードコートをあとにする。1階のスーパーを覗くが特に心踊らされる要素もなかったので車へ向かう。


この夏、イオンモール名取のすぐ近くに「木下大サーカス」がやってくる。ここら辺一帯はさぞかし混雑するだろう。安易に買い物に来ない方がいいような気がしてる。徒歩数分のところに仙台空港アクセス線の"杜せきのした駅"があるが、サーカスにくるような家族連れはどうしても車移動をしたがるものだ。ちなみに先日、カミさんが息子にこのサーカスに行きたいか尋ねたところ、「別に行きたくない。面白くないじゃん」との返答があったのでびっくりしたらしい。サーカスなんて連れてったことないのにと思ってよくよく聞いたら、どうやら彼は芸人の"安田大サーカス"と勘違いしていたようだ。ワンマンライブでもあると思ったのだろうか。確かに、それなら見に行かなくてもいいと思うだろうな、と納得した。そしてよく考えると彼にとっては母親から「安田大サーカス見に行かない!?」と満面の笑みで問われたのだから、それはそれで心情を察すると面白い。


この後、別のスーパーマーケット(ここはタマゴのLサイズがパックで85円で売ってたりするのでお気に入り)に行き、冷蔵庫内に不足していた野菜や肉を買った。レジで並んでいる時、直前のおばさんのカゴにセロリが入っているのをみて、普段は買わないくせに衝動買いをしてしまった。そしてこの行動が、晩飯の調理に一役買うことになる。セロリと人参、長ねぎの青い部分とニンニク3かけと赤ワインと水で煮込んだ牛のタン先(100gあたり99円で前日仕入れたもの)の鍋のふたを開けると、得も言われぬ恍惚とした香りが鼻をくすぐり、自画自賛の拍手喝采がアタマの中でのみ鳴り響いたのだ。