HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2012-01-01から1年間の記事一覧

眠りに堕ちる前に

脈が落ち着いていく。 心拍数が平常へ戻っていく。 安堵とともに、興奮から覚めていく。 願わくは、心臓の鼓動をもう一度聞きたい。 もう一度とは言わず、欲を言えば何度も聞きたい。 金木犀が香る坂道を、僕は登った。 金木犀が香る坂道を、手を繋いで僕ら…

ウスバカゲロウ

「ウスバカゲロウ、って知ってるか?」 『薄馬鹿下郎?なんだその罵詈雑言は』 「変換文節が違うよ、薄羽蜉蝣。虫だよ、ほら、夏の終わりに広瀬橋にブワァーっと死んでるやつ」 『ああ、タイヤがスリップしそうになるやつな。ちなみに広瀬橋って"日本初の鉄…

秋の夜長に鳴り響く

一日中、俯きかげんで街を歩きまわった。 仕事なのだから仕方がない。しかし、そう自分に言い聞かせてもアタマの一部分が拒否をする。 探し物をしているかのように、男は一日中街を歩きまわった。 この場合、男が探しているのはいわゆる「やる気スイッチ」だ…

台風一過の空を蜻蛉が飛ぶ

二匹繋がって飛んでいるトンボ。 前にいるのがオスで、そのシッポに首をガシッと捕まれた状態で後ろにいるのがメス。 彼らは交尾中。 なんともまあ、アクロバティックなセックスだ。 地面に近づいてきたかと思いきや、水たまりの水面にメスがシッポをチョン…

口、愚痴

「くち」から言葉が発せられる。 その「くち」が濁り始めたら「ぐち」になる。 川にしろ用水路にしろ、自分家の蛇口にしろ、濁った水はいらねーよな。 んじゃ、愚痴はこぼせない。 こぼすのは楽だけど、濁らせられたほうは面倒だ。 でも、吐き出す“口”は必要…

パパパスタ「ごろごろマッシュルームのミルクバーニャカウダ風」

いつも行き当たりバッタリだから、今回はメモ代わりに思い出しながらレシピ。 1.ニンニクまるまる一つを、皮を剥いて縦半分に切り、芽をくりぬく。2.フライパンにニンニクを入れ、ひたるくらいまでの水で5分くらい茹でる。その間に、マッシュルーム(ホール)…

夏のお祭りの音頭、秋の始まりの温度

3月とか4月くらいかな、 「やっぱ気温は20℃くらいは欲しいな」 って思っていたのは。 それから半年も経たないうちに、 「20℃しかないのか!寒っ!」 とか言う始末。 なんて身勝手な、と思いもするが、 つい先週までは30℃超えが連日だったんだからしょうがな…

彼岸の情事、悲願の成就。不感症を俯瞰。

「つまらなくね?」 『そりゃあ、不感症のやつ見ててもなぁ。』 「そうじゃない、日記のタイトルだ。」 『そっち?仕方ないじゃん、思いついちゃったんだし、もうアップロードしちゃったし。』 「思いついたからってそうホイホイとネットにあげるもんじゃね…

沈黙の臓器

スティーブン・セガールの主演映画みたいだね。 普段おとなしいヤツが突然キレだすと手がつけられない、みたいな。 健康診断の結果が今年も届いた。一昨年352、去年318だった「γ-GTP」の数値が177まで減っていた。 それでも基準値は55までだから手放しでは喜…

ホワイト ヘアード ブッダ、ホワイト ヘアード デビル

「安西先生、バスケがしたいです・・・」『ホホホ』 「オヤジィ!(タプタプタプ!!)」『ホホホ』 「日本一の高校生プレイヤー目指します。宜しくご指導ご鞭撻の程」『ホホホ』 〜試合中〜「先生!赤木キャプテンが足首を捻挫しました!」『諦めたらそこで試合…

アイラブ仙台

仙台市博物館の、常設展で必ず見る、仙台市の歴史。写真撮れないから伝わりにくいかもしれないけど、空襲の写真、昭和初期の大町から東一番丁を望む写真(藤崎が当時からずっとある)は何だか感慨深い。 市史を気になるとこだけちょっとメモしてきたので以下…

記念日にまつわる物語

「ねえねえ、今日は何の日だか覚えてる??」 日が暮れ始めた駅に近い歩道を二人で歩いていると、唐突に彼女は言った。 (何かの記念日か?) しかし、パッと思い浮かぶものは何もない。 そもそも、僕たちは付き合い始めてまだ数ヶ月しか経っていないのだ。 …

ブルームーンにまつわるetc.

ブルームーンは一晩中輝いてるんだよ。 だから願い事を叶えるパワーは流れ星より断然大きいはずなんだ。 一瞬に賭ける願いよりも、 常に留めてる祈りの方が。 「世界征服とまでは言わないから、どうか世界がオレを中心にまわりますように。」 人生の主人公が…

悪癖

意識して、捨てる。 “独占欲”だとか “これがあるから自分は生きていられる”とか “所有権”とか 男にありがちな“支配欲”とか。 全部、元から自分には何も無かったと考えてみる。考えるだけじゃなく、そう言い聞かせて刷り込む。 家族も、 恋人も、 部活やサー…

過去形と現在完了進行形

英語であれば、「〜ed」か「have+been+〜ing」かの一目瞭然だが、日本語だとそうもいかない。 ちなみに、英語なら一目瞭然とか偉そうに言っているが、英語の文法などとうに忘れてしまっていたのでわざわざ検索した事も付け加えておく。「現在完了進行形」っ…

アスリート達

4年に一度の地球規模大運動会が行われている。 水泳の男子決勝をテレビで見ていた彼女が、風呂上がりの僕と選手を見比べながら溜め息をついた。だから僕は鞄から週刊誌を取り出し、巻頭のグラビア女優と彼女を見比べて溜め息をついてやった。 翌日風呂から上…

愚か者と神の声6

「汝の願いを聞き入れてやろう」 『では是非ご啓示下さい。 来る日も来る日も、良薬口に苦しと思いながらも飲み続けております。 いつになったら私の脂肪は燃焼するのでしょうか?ヘルシアの神様。』 「汝は事を急ぎ過ぎるきらいがある。 奇跡や効果というも…

7月がもうすぐ終わる

東北南部が梅雨明けして一週間、30℃を超える日がほとんど。 思う、「プールでサウナに入る意味があるのか?」と。 仕事中にちょっと外を歩いただけで汗がでる。 炎天下を歩いていると、 "けいおん!"のロゴを"ぽいずん!"に変えて、 『言いたい事も言えない…

『僕の背中の心臓にキスをして』

『誰かに必要とされること、求められること、それが自分の存在意義を明確に照らし出し、なんて幸せなんだろうと思う。 きっと母親がお腹に手を当てて、僕が撫でられていた頃からそれは始まっていた。 生まれた時はハダカだったから、生きるに連れて色んなも…

金曜日の終わり、友達

“マイミク”、“フォロワー”、“フレンド”。携帯やパソコンの画面を通して繋がっているだけの存在。 現実に顔を合わせる事も最近じゃめっきり少なくなった人、中には未だに顔を知らない人だっている。 もちろんしょっちゅう会う相手も中にはいるが、その相手を…

That's so 雑想

最近、アレが溜まっているせいかアレな夢をよく見る。 「アレ」の部分は各自の想像にお任せする。

廃れた手紙

たぶん15年くらい前がきっかけになったんだと思う。 若者がポケベルを持ち始めた。 初期は数字の羅列しか送れなかった。プッシュボタンの組み合わせで文字や対応する簡単な絵文字が送れるようになった。 ごく簡単な自分の意志を、ごく簡単な方法で相手に伝え…

根が恥部ネガティブ

産まれたときは、さんざん泣いていたくせに、 いつから自分は強くなったんだと思い込み始めたのだろう。 いつから泣き顔を見せたくなくなったんだっけか?もう思い出せない。

ブラつく黒

梅雨時期のせいか、空はどんよりと重い灰色の空。 夜の空は黒、灰色のまま黒い闇へと時間が経つのはなんだか勿体ない。 バスの中にも、普段は乗って来ないような若いネーちゃんがチラホラ。 そして白いユルめのTシャツに目を惹かれる。決して胸元だったり露…

吠える鯨

欲求の話をしよう。 人間は誰しも、いつでも、何かを欲している。 赤ん坊の頃からそうだ。赤ちゃんが泣くのは、お腹がすいた時、眠い時、オムツを変えて欲しい時、の三つ。これが人間の三大欲求の根本である。 食欲、睡眠欲、下の処理。成長するに連れ、下の…

老いる油

先日、天ぷらを揚げた。揚げ物は初挑戦だった。衣の材料を冷蔵庫で冷やし、具の下処理を行い、いざ準備万端!今夜はサクサクの天ぷらだぜ! と、意気込んでみたものの、カキアゲは油の中で分解して出来損ないの野菜炒めと化し、舞茸に至っては「鉄板に油を塗…

この感情は一体なんだろう

「あなたの事が嫌いになったわけじゃないの。むしろ好き。でもね、もうダメなの。」僕には彼女の言っていることが分からなかった。 単語は分かる。もちろん日本人だし、彼女も日本語を喋っている。 単語を繋げて文章になるのも分かる。そっくりそのまま復唱…

一方的なサヨナラは淋しいが何かの始まりでもある

■一方的なサヨナラ 6/30をもって日本全国レバ刺し提供終了。 どうせ食えなくなるのなら縋りついてまで食わなくてもいい、ということで自分を落ち着かせる。 もしも舌で味わっていたなら、その記憶はきっとしばらく未練タラタラ引きずることになっていただろ…

ウォーキンウォーター

先月、家からちょっと離れたところまで歩いて出かけた。スーパーの裏手に温水プールがある。存在は知っていたのだけど、実際に行ったことはなかった。なにしろ、泳げる広さのプールなんて中学生以来だし、コンタクトレンズのせいで水中で目は開けられない。…

反芻と半生と翻想

春が来て、夏至が過ぎ、吐いた息が白く見えてたことなんて忘却の彼方。 何度も君の名前を呼んだ、その余韻がいまだ舌の上に残っていて、時折ふっと零れそうになる。君は僕の事を何て呼んでいたっけ? 夜の鉄塔やビルの屋上で灯る赤い点滅のように、ゆっくり…