「つまらなくね?」
『そりゃあ、不感症のやつ見ててもなぁ。』
「そうじゃない、日記のタイトルだ。」
『そっち?仕方ないじゃん、思いついちゃったんだし、もうアップロードしちゃったし。』
「思いついたからってそうホイホイとネットにあげるもんじゃねーだろ、つぶやきとはちがうんだから。」
『あ、その考え反対!それはつぶやきとかツイッターとか軽視しすぎ。あられもない一言から大騒動に発展した例もたくさんあるんだぜ、なんせ"バカ発見器"とまで言われてるくらいだからね。』
「そう言うからには、気をつけてつぶやいてるんだな?」
『一応ね、バレちゃいけない情報とか、完全な嘘とか、誹謗中傷とか勝手に誰かの所在を周知させるとかはしないようにしてるよ。』
「そういうのは注意してるくせに、くだらないダジャレっつーかオヤジギャグつーかは垂れ流すんだな。」
『誰も傷つかないんだからいいんじゃね?』
「誰も傷つかない、しかし誰も笑わない。」
『ぐはっっ…』
「だいたいさ、お彼岸てのはご先祖様とかを供養する日じゃん。それに"情事"とか付けるって発想がさ。」
『"悲願の成就"から真っ先に思いついたのがそれなんだもの…。削除した方がいいかなぁこの日記。』
「好きにしろよ。」
『一緒に悩んでくれよ。』
「嫌だよめんどくさい。」
『じゃあ、削除しない。』
「だから好きにしろって。オレはオマエでオマエはオレなんだから。」
『さすが相棒、32年ちょっと一緒なだけあるじゃん。』
「そのかわり、くだらねーとか言われたらそっち側だけで受け止めてくれよ?」
『おい、傷つく時も一緒じゃねーのかよ。』
以上、脳内会話。