HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

2014-01-01から1年間の記事一覧

エキストラ・エトセトラ・ケセラセラ

「僕の人生の主人公は僕だ」 そう考え始めると、果たしてこの物語はどうだろうか。起伏がないわけじゃないが"波乱万丈"というにはおこがましいし。道ですれ違う人、人、人。彼らにもそれぞれの主人公格となる物語があって、ストーリーは進行している。さっき…

if 畏怖

肩書きが変わったことと関係は無いのだろうけど、ここ数ヶ月でものすごく久々な再会が多く、何かの因果関係があるのではないだろうかと考えている。 そしてこれもまた何も関係は無いのだろうけど、左腕に微炭酸系の痺れがたまにある。たぶん、首の付け根から…

紫陽花の咲く病院にて

初めて行く国立の大きな病院。朝9時から診療受付開始、という案内を事前に見ていたので、僕と彼女は混まないうちに早めに行っておこうと決め、9時少し前に病院に着くように家を出た。 大通りから車を入れ、もう既に混んでいる駐車場を通っているうちに嫌な…

ペスカトーレとエスカレーター

昼下がり、仙台市営地下鉄のホームで彼と二人、電車の到着を待っている。この時間帯なら、だいたい七分おきに電車はやってきて、客を吐き出しまた客を飲みこむ。電光掲示板に電車が前駅をでたマークが表示され、まもなくしてアナウンスが流れる。ちなみに1番…

たぶんだいぶだぶん

例えば、入院のお見舞いに花を持っていくとき、鉢植えを持って行ってはダメで、切り花にするべき。こういう事をいつ、だれから教わるか。 学校では教えてくれない縁起やゲンを担ぐ事柄は多くある。そして、大半が語呂合わせからきている。 正月のおせち料理…

加速していくストーリー

ジェットコースターのてっぺんに近づくガタンゴトンという音とか、 普段は行けない屋上に上がる階段をかける足音とか、 開花宣言がでた後の桜の様子だったりとか、 急激に相手との距離が縮まった感触が手に取るようにわかる恋のステップとか、 僕らは誰しも…

嗚呼、私はまろやかな日々を送りたい

日々の生活に対して、まろやかという表現はいささか変かもしれないが。 例えば平日の閑散とした遊園地に独りで行き、きちんと入園料を払って中へ入る。受付の女性にやや訝しげな顔をされても気にしない。陽当たりの良いベンチに座り、文庫本のページをたぐる…

モフモフ毛布

もうしばらくすると、冬の夜に身体を暖めてくれていた毛布とお別れになる。春は別れと出会いの季節だから。 毛足の長い動物に触れることを最近じゃ「モフる」と言う。モフモフという擬音語は、これ以上の表現はできないほどぴったりだ。 さて、両者の間には…

フラフープを回し続けるのは難しいことだけど

街を歩くとき、僕は背筋がちゃんと伸びているかガラスに写った姿をチェックする。 喫茶店でコーヒーを飲むとき、サラダやハンバーグを食べるとき、僕はカップの持ち方やフォークの使い方に気を使う。 独りで勝手にやってることだから誰にペナルティーをつけ…

細胞サイボーグ

最近やたらと新細胞関連のニュースが流れる。そして、国営放送では細胞を特集したサイエンス番組がシリーズで放送中だ。 卵子という細胞と、精子という細胞が出逢う。そして、それぞれの細胞の中にある「核」が融合して一つの細胞になる。 細胞は倍々ゲーム…

妄想フール・賑やかし IN MY HEAD

エイプリルフールだというのに紡ぐ言葉が上手くいかない。 妄想癖の本領発揮の最盛期だとおもっていたのに。 頭の中で鳴り響いているのは、 ♪ドレミファソラシド~、の音程で「Don't let me down./ Don't let me down.~~」と歌うとしっくりくる。 ♪ドンレッミ…

爪を切り、髪をきるように削いできた何か

春休み、離任式の後のクラス替え発表。 ドキドキしながら待ちわびて、一年間でよく一緒に集まって遊んでた仲間の誰かだけ別のクラスになっちゃった時の寂しさ。 新しい級友達と作っていく次の一年、動かしようがない対人関係のワクワクと一抹の不安。 片想い…

デイ・ドリーム・ビリーバー

僕が彼女を想い出すとき、彼女は白い大きめのセーターを着て、発進していく車の助手席で涙を浮かべながらウインドウを隔てて僕を見ている。 冬の名残か僕らの心残りか、前日から湿った雪が降り、どんよりとした空と気持ちがシンクロしていた三月のとある日だ…

想像力の中の暴走族

断続的に大きな重低音が耳に響く。大抵の人々は顔をしかめる。そもそも大きな重低音というのは人間を含めた生物にとっては「危険信号」の種類に属する。地鳴りに身を構えるように。ドォン!やゴゴゴゴゴ…といった擬音で表される音に人はまず警戒心と恐怖感を…

ようこそ僕の夢の中へ-2(後編)

僕は生まれて数ヶ月の乳児と風呂に入っている。 風呂はどこかの旅館の貸切家族風呂のようで、全体的に濃い茶褐色の木材で作られている。湯船は大人数人が入れるほどの広さで、なみなみと張った湯からはもうもうと湯気が立っている。 僕は昔を思い出しながら…

ようこそ僕の夢の中へ-2(前編)

とあるビルの中に僕はいた。何かの実験施設というわけではないが、サイボーグやアンドロイドの研究者がそれぞれの性能を争わせる場のようだった。正体は不明なのでここではロボットと呼ぶ。ただし全てが金属や無機質でできているわけではなく、関節や筋肉に…

3月行進曲

この時期、よく言う"出会いと別れの季節"だ。 雪が溶けて川になって流れていくように、いくつかの降り積もった関係とサヨナラしなきゃいけない場合もある。 なにも人間関係だけじゃなく、周囲の環境の変化もある。 そんな変化をいくつも経験し、人は成長し、…

新呼吸

ため息をつくことにあまりよくないイメージが植えつけられたのはいつだっただろうか。「幸せが三つ逃げるよ」だなんて。 空気を、吸って、吐く。 ため息も深呼吸も普段の息づかいも、運動的にはみんな一緒だ。 違いは、精神的なところか。 毎回の呼吸のリズ…

ジャーニーやツアーではなくトラベルかトリップ

旅に出たい。 どこか目的のあるものではなく、ただひたすらに読みかけの文庫を読みながら鈍行列車に揺られる旅。 駅に着き、客が降り、また別の客が乗る。僕はその繰り返しを横目に、終着駅までフィクションの世界に没頭する。 終点で降り、行き当たりばった…

ザ・ワールド・イズ・マイン

酔っ払ったかなんだかで君に連絡をとりたくなることがある。 だけどそれは自分独りよがりの考えだったと気づいてやめる。 そんな自分の気持ちを押し殺して数日とか数ヶ月が過ぎ、忘れかけたかな、と思う頃に君は夢に現れる。 友人の言葉を借りるならば「かさ…

クラシックのイメージ

長調は明るく華やかな春のイメージ ひらひらと舞うチョウチョウ 短調は少し寂しくなる冬のイメージ 雪原に映えるタンチョウヅル

プリーズ・シット・ダウン

僕はしがない三十代半ばの独身サラリーマン。 「しがない」とは「私がない」とか「歯牙ない」とか字をあてられることもある割とマイナスな表現だ。 でも、僕は自分自身をそこまで卑下はしていない。だったらなぜそんな言葉を使うのか?まあ、とりたてて会社…

2月の寒い晴れた午後に

僕は自転車を漕いでいた。あまり土地勘のない狭い車道だ。ただ、路線バスの通行ルートにはなっているようで、バスと乗用車がすれ違うたびお互いが減速し、車の流れはスムーズではない。信号も少ないので、歩行者にとってはやや危険な交通事情だろう。少し先…

美化された記憶

毎夜悪夢続きだった彼は、また夢をみる。 全体的に白を基調とした世界、日常よりちょっとだけ余裕のある自分がそこにいる。 離れ離れになってしまった元恋人が現れる。 彼女はまだ、自分のことを好いていてくれているようだ。 彼女が彼の手をにぎろうと手を…

ノートの音

言葉や音楽、波打ち際や鳥のさえずり、雨や木々の葉擦れ。全ての音は耳に聞こえたら記憶に残る。 記憶に残るが形がないので記録に残らない。だから人はノートを拡げてメモをする。詩に残し、楽譜に残し、雨の音、波の音、心ノート。

ようこそ僕の夢の中へ

今朝見た夢の話。 場所は20畳くらいの部屋が四つほど続いている、旅館の宴会場のような、大河ドラマに出てくる城の一部のような部屋。ただしそんなに明るく綺麗ではない。千と千尋の神隠しに出てくる湯婆婆の居室くらいの明るさしかない。 ここで宴会が催さ…

フィクション大魔王-1

「○○くんはどんな女の子がタイプなの〜?」 『女優の□□×××みたいな子かな』 「えー!そうなんだ〜。でもあの女優って性格悪いらしいよー」 『実際に会ったこともないのにそんな悪口言うもんじゃないよ?』 「でも、けっこう有名なウワサだよ〜」 『そういう…

THE れごと

良い酒は酔いにくい。 酔わないんじゃなくて、 二日酔いにならないというか悪酔いしないというか、 なんか“良い酒”の時間。 酒は、時間だ。 何を飲むか、はもちろん大事だけど、誰と、どこで、飲むかでだいぶ違う。 いくら飲んでも酔わない良質な酒を右手の…

新年あけまして

あけましておめでとうございます。今年もくだらない雑記にお付き合いいただきますようよろしくお願いします。 中学生のころ、ラジオにハマっていたときがあった。 と言っても四六時中聞いていたわけではなく、なんとなく聞いていただけではあるけど、一度だ…