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妄想雑記

細胞サイボーグ

最近やたらと新細胞関連のニュースが流れる。そして、国営放送では細胞を特集したサイエンス番組がシリーズで放送中だ。


卵子という細胞と、精子という細胞が出逢う。そして、それぞれの細胞の中にある「核」が融合して一つの細胞になる。


細胞は倍々ゲームのように分裂し、やがて60兆個もの数になる。その60兆の細胞から成っているのが僕ら人間だ。


細胞にも様々な種類があって、神経細胞、脳細胞、皮膚細胞、など挙げればキリがない。キリがない、というより筆者の勉強不足だ。


テレビの中の科学者は言っていた。「DNAが台本だとするならば、細胞が役者。そして出来上がる舞台が僕ら一人一人」


僕らは60兆の役者による人間という名の舞台。


僕らは60兆の意思を持つ部品による人間という名のサイボーグ。


「DNAレベルで君が好き」


しかし上手くいかないのは役者の個性が前に出るからなのか、それすらもまた「運命」という言葉でひとくくりにされてしまうのか。