HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

コール・ユア・ネーム

某ドラマで、帰蝶(織田信長の嫁)が信長のことを「うつけ」と呼んでいる。
当初は文字通りの意味合いで呼び始めたのだろうが、回を重ねるごとにその呼称にすら夫婦愛が感じられる。





自然と名前で呼び合っていた仲でも、ふとしたタイミングでお互いの呼ばなくなることがある。
結婚して子どもが産まれて互いの呼称が子ども視点になった、倦怠期をむかえて会話すら少なくなった、など様々。

正確に言うと呼びづらくなった、もしくは照れくさい、そんななんとなくでそうなってしまう。
そしてうまく戻れなくなる。戻せなくなる。





何かと二人称になってしまいがちな他愛ない会話の中でも、相手の名前を呼ぶということはけっこう大事だと思っている。


特に女性に対しては、苗字がそのままニックネームとして定着している場合を除き、姓ではなく名で呼ぶことを手前勝手ながら心がけている。女性の名字は男性のそれに比べて変わってしまうことが多いからだ。




僕は君の名前を呼んだ。夢の中で。
僕は君の名前を呼ぶ。想像の中で。
僕は君の名前を呼ぼう、君の隣で。