HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

運は振り子か

電車に乗っていて、奇妙な現象を見た。すいている中、出入り口の中央(列車によって光景はことなるだろうが)に、ヘアピンが2個、落ちている。1つはやや座席近くにあり、もう一つはホントに列車の中央に落ちている。

この時点では、ただのゴミだ。

しばし目をそらし、なぜこんな所にヘアピンが、髪型を繕うはずの道具が落ちているのかを考察する。化粧をしながら髪形を整えていた人がいたのか、はたまた唯、カバンから落ちてしまっただけなのか。


そんな考えが巡っていたそのとき、なんと、列車中央に落ちていた「ただのゴミ」であったヘアピンが、垂直に立ったんだ!まるで何か細い線に引っ張られているように、まるでその場所に電磁場が発生しているかのような。U字部分を下に、2つの玉の部分がプルプルと生物のように小刻みに揺れながらそれは直立していたんだ。
電車のスピードに関係しているとは思えない。ブレーキがかかったら倒れてしまった。が、途中また起き上がった。そしてホームに止まったらまた倒れた。
幸い、乗客が少なく、まさかまた起き上がるかと見ていたら、スピードがゆるゆると上がり、はたまたその緩急に関係なく、立ち上がった!


電車が途中供給する電力、車体下にある何かの機器との間に化学反応的な事象が起きていて、なおかつ、その中心にたまたま落ちていたヘアピンという質量、素材が全てビンゴして→そんな現象が起きたのか。それはその道に詳しい方でなければ分からないだろう。ただ、観察する事役10分、終点の駅に着いたときその"興味の対象"であるヘアピンは降りていく客に踏まれてしまった。もちろん位置も少しずれていた。人の興味の対象なんてそんなもんだ。興味を示さない人にとってはそれは"ただのゴミ"だ。それを見て憤りも悔しさも表に出さない、それもまた自分という名の主観でしかない。




人によっては、興味を示す対象が"モノ"か"ゴミ"か全然チガう。ただ今日の日記に書いた事はホントに事実である。もし興味を示した方は、すいている電車の中、列車のほぼ中央にヘアピンを置いてみて欲しい。きっと立ち上がるから。
位置、角度ともに偶然に過ぎなタイミングと力の作用かも知れない、それに関心を払っている人間も自分だけかもしれない。しかし、それに興味を示した自分にとっては、それはゴミではない。そう、「関心の対象」は自分自身にとっては大いなる自己主張への始まりだ。しして色々な出来事に感激してもらたいい。