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妄想雑記

「天文学的な」数字

博士が愛した数式』とう小説を借りて読んだ。題のそれは、テラトー(だっけ?)の定理だったのか?文字だけを反芻して読むと何かしらの数式なのかと思う。が、情景を一歩掘り下げて考えてみると、それは数学の名を借りた「何か」じゃないだろうか、とも思える。家政婦とルート君と過ごしていた80分刻みの時間、そこには何か「人間」が生きていく中で必然的に見つける"公式"が在るように思えてならない。義姉の義弟に対する距離もそうだ。


これから迎える"次の瞬間"という未来。その繰り返しで一秒後が一分後、一時間後、〜〜〜〜一年後、十年後。
X軸、Y軸、Z軸の座標で表される位置。それにプラスされる時間軸という4次元の世界。自分がこの先、X,Y,Zで指される点に次の瞬間は居れるだろうか?その次の瞬間は?先の時間を考えれば考えるほど、予想などできず、所在はつかめない。その分、可能性は無限に拡がっている。どこにいようとオレはオレのままだろうか。
数学や天文学など、大きなものを追い求める世界が、頭がクラクラしてくるので苦手な自分は、臆病だと思われるのが嫌ながら、ローリスク・ローリターンを選ぶ。
「なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ なるべくいっぱい集めよう」
ベネ(良し)。別に間違っちゃいないみたいだ。