HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

忘却の彼方

「許す」という言葉の意味が解らなくて悩んだことがあった。
説明を受けたところによると、「忘れる」ということらしい。が、そう簡単に記憶のメモリーなど消去できるものではない。相手の顔を見たときに「許した」出来事を思い出したならば、それは「許した」事にはならないのか。よく解んなくて最後まで納得がいかなかった、そんなことを思い出した。

生きているうちに忘れてしまう事がある。小学校の同級生の名前、田舎のじいちゃん家までの道のり。
一番最大の忘れものは、子供のころの好奇心だろう。「なんでこんなものが面白いの?」というような顔を親にされたことを思い出す。今2歳の息子が遊んでいる姿を見て、「そんなに滑り台ばっかり何回もすべって飽きないのかな?」と考えた。そも時かつて親にされた顔と同じ顔をしていたのかもしれない。そう思うと息子に対しちょっと罪悪感がでてきた。
確かに、石を拾ったり集めたり、水溜りに自ら入っていったりする行動は今のオレにはできないが、その「できない」と感じてしまったら既に子供のころの好奇心が無くなってしまっているのだろう。もう「大人」になってしまったんだ。虫もだんだん嫌いになったし。


自分の息子ですら考えてることを悟るのに困っているんだから、社会で生きていくということは、わりと簡単にはいかないものなのかも知れないな。
それも息子に教えてやらないと。