たっぷりと睡眠をとった土曜日の朝。昨日は早くに睡魔に襲われ、今朝は明るくなってもなかなか目が覚めず、あわや約束の時刻に遅れそうになったとこだ。
秋の清らかな空気から急に冬の寒気が差し込んできたこともあり、どうやら思った以上に身体は疲れていたのかもしれない。それで睡魔に憑かれてしまったと。疲れて、憑かれた。
年齢を重ねるごとに、一日が、一週間が、季節の移ろいが早くなっていく。
そしてその季節に、”らしさ”を感じづらくなっている。「年末感」という何故かやるせなく、寂しいけれど慌ただしい、ホモサピエンス特有の感情があるが、それにどんどん特別性を見いだせなくなった。
しかし、感覚は鈍っても感情は今までと同じだ。
やり残したことはないか、いやある、不要な焦り、叶わない寂しさ、新年への勝手な期待とソワソワ、普段よりカウントダウンが早く感じる慌ただしさ。
世間のイベントに後押しされて昂る感情、寒いから暖まりたい、温もりにすがりたい、けれど冷たい布団に独り包まる夜の連続。
12月は好きかもしれないと思ったけれど、やっぱり嫌い。