HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

life,line

分かりきっていることだけど、なかなか普段は実感しないこと「人生はたった一度きり」



これまでに天文学的数字の選択肢を経て、僕たちは現在を迎えている。



はたまた、誰しもが初めて生きているので、「人生をうまく歩むためには」という気の利いたアドバイスが存在しない。



もちろん、「より良い人生のための手引き書」や「貴方の人生の送り方」などという取扱説明書なんて物もあるわけがない。



残念ながら、過去を振り返り自身の過失を認め、"次回同じ事が起きたなら"教訓に活かす、程度の事しかできない。



人生は一度しかない。「別の生き方」というものを僕も君も知らない。



これまで、が全てでありそれはたった一本の線でしかない。



自分の余命を医者から告げられたら、隕石の衝突による世界の終わりをNASAが発表したら、自分の命が期限付きだと具体的に分かってしまったらどうするか。



それはまだ、わからない。



夜な夜な考える。



結果、何も答えが出ないまま、"自分が死んだ後も続いていく世界"に思いは巡り、ズッシリと寂しくなる。世界は僕の存在を忘れていくだろう。



『あなたの事は忘れないわ』そう言ったあの娘はまだ、僕を憶えているだろうか。



何のために生きているのか、どうせ死ぬなら日々の忍耐や努力などどうでもいいのではないか。こんなことまで考えていく。



消極的な思考に走るのはよくない、そう自分に言い聞かせてなんとか眠ろうとする。



目が覚めて、カーテンを開ける。眩しい朝の光がそこにはある。



まるで、世界が僕を歓迎しているかのようだ。