HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

to,get,her,together

人間は一人じゃ生きていけない、なんて事を言う。



確かに、社会において自分が位置づけられている肩書きを見返せばそうだ。


恋人、なら相手がいるし、

父親、なら子供がいるし、

教師、なら生徒がいるし、

猟師、なら獲物がいるし、

部長、なら部員がいるし、

文豪、なら読者が必要だ。



生活のリズム、においては独りでもなにも支障はきたさないが、"張りのある生活"を営むには自分ではない誰かとの関係でスパイスを効かせる必要がある。


一人旅もいい、ただ喜びや突然の困難を分かち合える誰かと共にしていればそれもまた良い。

独り飯もいい、ただ「コレ旨いよ」「ありがと、こっちも美味しそう」なんて言い合えればもっと良い。

自慰だけでは得られない、シーツの中での息づかいと湿度と温もりが性交にはある。

感情の昂ぶりを共有できる場所はコンサート会場にあるし、

大画面と大音響で感動を共有できる映画館も良い。




他の誰かと予定を合わせる、ってのは七面倒で、独りの方が気軽で楽、という見解もあるだろうが、今はケータイやメール、SNSなんかで他人とのコミュニケーションが簡単にとれる。

家まで行って「○○くん、あーそーぼー」と言ってもうすでに留守だったりした一昔前とは違う。

とは言え、ドタキャンの連絡が直前に来るケースも当たり前になってしまってはいるが。



同じ釜の飯を食った仲、っていう言葉がある。

一緒に見た景色、一緒に過ごした時間が多ければ、相手との親密度も深まるってもんだぜ。