「無制限に自由な人間は、その無制限さゆえに、他人からは必要とされ難い。
なぜなら、"必要としている人達"からの意志や感情からさえも、自由であってしまうからである」
などと、夜中に考えていた。
歩いてきた道、帰る家、辿り着く地点、なにかしらの束縛があってこそ、自由というのは軽やかに感じられるのではないか。
何にも根付かずフワフワと舞っているだけで、自由と言えるだろうか。
その状態から再び、さらなる自由を求めてしまうのではないだろうか。
自分の手にし得ない、自由という言葉に考えを巡らすだけ巡らし、
結果、酔った。