生まれてから、知識、知恵、体力、免疫力、経済力などが少しずつ増えていく。
しかし、それらはいつか喪失する。
僕らは蓄え増やし、失う。
誕生から死までをx軸としたグラフにしてみたら、それぞれのy軸のピークはどこなのだろうと考える。
学生時代で運動を辞めてしまった人の体力グラフは当時がピークだろう。しかし無理なく運動を続けている人は現時点がピークで、明日はまた今日を超える。
経済力は歳とともに増えてきてはいるが、景気や社会情勢、もしくは他者の悪行によってある日突然失うかもしれない。
目に見えない細胞たちの劣化や臓器の衰えは、既にピークを過ぎ緩やかに減退をはじめてしまっているのかもしれない。
僕たちは命を与えられ、今に至る。
なるべくピークを更新しつつ明日を迎える床につきたいものだ。