HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

よじ登れ

確かに、いつぞやよりは歩みが重くなっているかもしれない。



若かりし頃より鈍く遅くなっているかもしれない。



そう感じるし、そう見えているかもしれない。





でもそれは、

肩に、

背中に、

両腕に、

担ぎ、背負い、守るものが増えたから。




一歩一歩を慎重に、滑ったり転んだり、あまつさえケガなんてしないように。


ケガなんてさせないように。



指先で川石の安定さを測り、

コケの滑りを避け、

流れに耐える軸足をブらさず、

対岸まで辿り着かなくてはならない。




鈍重ともとれる慎重さは、経験値の顕れだ。



何も恥じらうことじゃない。



遅すぎることなんて、ホントは一つもありはしないのだ。

先人がそう言ってくれている。