HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

右手と左手

朝、目が覚める。

右手は僕から見て右側にあり、左手は僕の胴体を境にしてその反対側にある。

過去において、これが覆ったことはない。しかし、この先の未来において「絶対」ということはない。

もしある朝に目が覚めて、右手が左側に、左手が右側にあったらどうするべきか。

まずは呼称だ。昨日まで僕が右手と認識していた手、つまり手の甲を上にした状態で親指が内側にくる手、これが左手になる。

右脳と左脳の発達から入れ替わった両手の利便性にどう影響があるかは想像できないが、僕はその「左手」を利き手として生きてきたので、それはこの先も同じかもしれない。

ペンの持ち方から考えて、横書きの文章を書くのに左上から始めるのは今までと変わらない。

箸の持ち方から考えると、僕は食事を口に運ぶために左腕の向こう側に顔を持っていくようになる。姿勢的には全く問題はなさそうだが、ラーメンやカレーうどんをすするときに、左腕にスープが飛び散らかる可能性が多い。毎度毎度それでは、純粋に食事を楽しむことはできないだろう。これは大問題だ。

ひとまずは、明日の朝に手が入れ替わっていないことを祈るしかない。