地球には幸いな事に空気が存在している。
地球上の空気は窒素が約8割、酸素が約2割、その他二酸化炭素等が微量に混じっている。
空気が気圧の変化や、物体の移動により動いて感じられるのが風である。
風が吹くと、一般的には寒く、または涼しく感じる。
これは風になる前の空気の温度によったり、感じる本人のテンションによったりする。
人が寒い、と感じる時、
空気は摩擦により体温を奪っていっているのか。
だとすれば、人々がひしめき合うアーケードに風が吹いた時、
出口から抜けた風の温度は、入ってきた時よりわずかでも上昇しているのだろうか。
とか非科学的な事をぼんやり考えていたら、地下鉄が駅に着いた。
地上から、入ってくる風が、冷たい。
眠れない夜を過ごした。
正確には、起きなくてもいい早い時間に目が覚めた。
二度寝の大チャンスとばかりに、眼をつぶっても、眠気はやって来なかった。
そのまま2,3時間が過ぎていった。
こんな時ばかり、睡魔に嫌われる。天邪鬼め。
ヤツらは、起床予定のアラームが鳴る時間の寸前に何食わぬ顔をして現れる。
このやろう。
昼過ぎから雨が降る、という予報を信じて原付を駅に置いて、バスで帰ってみたものの夕方になっても雨は降らないでいた。
嬉しい裏切りとも思えたが、夜には雪が降るらしい。
一人で行動するにも、選択肢が多すぎる。
だから、誰かに寄り添い、頼る。
1+1は2になって、選択肢はまた増える。
選ぶのは、ひとつ。
道は、自分の周囲360°にある。