HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

Room No.777-6

入院生活速報


☆「リハ」
一日目に平行棒、二日目に歩行器、三日目に杖を使って歩くリハビリ。
歩行器でコンビニへも行けるのだが、いかんせん用がない。





☆「うだつのあがらねぇ平民出に、やっと巡ってきた幸運か、それとも破滅の罠か」
朝、目を覚まして窓の外を見れば雨が降っている。煙草を吸いに外へ出ると、雨は止んでいる。そういう事がここ三日ほど続いている。
そして人は勘違いをする。『私は天に愛されている』と。
そして見えないだけで霧雨だったりもする。




☆「昨日の朝考えたこと」
昔話の浦島太郎にでてくる亀はウミガメで、
童謡兎と亀にでてくる亀はリクガメだ。
そして亀頭という名称は、亀が日本に存在していなかったら何と名付けられていたのだろう。





☆「腸捻転
腹がよじれるほど笑っていない。何故なら病室に独りだからである。





☆「丸五週間経って、分かったこと」
●家族や友人のありがたみ
●普段、何気なく生活している事の素晴らしさ。生理現象すらも。
●この病室の壁は薄い。隣のブラインドの開閉音、爆発音かと思うようなイビキ、4つ向こうの老人の叫び、丸聞こえ
●相部屋だろうと個室だろうと、『深夜見回りにきたナースとまさかのッ…!!』というのは現実にはない。全ては妄想の産物に過ぎない。
●要は全て慣れ、だ。羞恥心も疎外感も自己嫌悪も風呂に入れないのも伸び放題の髪も味気なく独りで摂る食事も禁欲生活も砂漠のような時間も。