HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

月夜野トーキング

「ねぇねぇねぇねぇ、どうしてトンネルの中はだいだい色なの?」


『初めて、トンネルが開通した時、朝から働いていた工事業者が、丸一日働いて朝日だった太陽はもう夕陽だったんだ。その時の感動を忘れないためだよ。』
(本当は、光の波長、スペクトルの中で遠くまで届く色、それは紫が一番短く、長いのは赤なのです。しかし、赤では暗すぎるので、オレンジ色になったと。夕暮れがオレンジ色なのも、光の波長が関係しているのです。白じゃない理由は、単色のほうが影が見やすく、他の車などを暗いトンネルの中でも識別しやすくするため。)



「ねぇねぇねぇねぇねぇ、高速道路にたまに見える、このマーク(↓)は何なの?」


『この青い四角の大きさは、違うように見えて実は、同じ大きさなんだ。錯覚というやつだね。この標識によって、前を走っている車の大きさを確認し、車間距離を取らせる働きがあるんだ。高速道路は一般道路と違って、道幅が広いから、距離を誤認しやすいからね。』
(本当は、この左の標識と右の標識の間には、除雪した雪を捨てるな、という除雪作業車専用の印なのだ。標識の間の高架下には、トンネルだったり、民家だったりがある。だから、雪等を降ろしてはいけないぜ、っていう一般ドライバーには全く関係のない標識なのだ)




「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ、"めいどきっさ"って何?」


『トトロに出てくる、メイちゃんが姉ちゃんに怒られそうになってドキッとしてサッと隠れる様子だよ』


「"きっさ"って、お茶飲むところでしょう?」


『はっはっは。バレたか。"冥土の土産"って言葉は知ってるだろ?この喫茶店は、ちょっと自分の人生に自信が持てない、そんなネガティブな人達ばかりが集まるところなんだ。死の疑似体験というべきか。店に入ったらまず河のような所があり、席について石を積み始めなきゃいけない。積み上がる頃、店員がそれを崩して台無しにしてしまう。その店員にムカついたなら、その店を出れる。"まだ死を受け入れる時期ではない"と、自分自身の中で気がついてしまうんだな。そして、会計を済ませて店を出ようとすると、
"この、くたばりぞこないが!!!"
と罵倒される。不思議な事に、店を出た瞬間にその客は超ポジティブな人生を歩み始める、そんな奇跡的な施設なんだよ』
(もちろん、実際にはメイド、と呼ばれる家政婦のような召し使いのような女子に、"おかえりなさいませ、旦那様"と迎えられるような店らしい。が、私はそんな店には全く興味がないし足を踏み入れたこともないので、これ以上の回答は控えさせていただく。
好きな女がそんなカッコで待っていてくれるならともかく、得体の知れない人間にそんな対応をされてもドン引きである。)




「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ、アナタは誰?」


『キムタクだよ。』
(実際に、本名と出身地、職業を答えたところでどんなメリットがあるというのだろう。むしろ個人情報は極力隠したいモノだ)

















ご覧、西の空に綺麗な月が貼り付いている。
朝起きて、一日を過ごせたのも君のモーニングコール(メール)のおかげだ。