「晴れたな」
『晴れたね』
「しかも暑い位だな」
『半袖でちょうど良かったな』
「なんとなく浮かない顔に見えるのは気のせいか?」
『色々あるのさ〜。いっそ土砂降りならまだ諦めがついたかも』
「たられば」
『ニラレバ?』
「たら、れば。〜〜だったら、とか、〜〜してれば、とかは人生には無いんだよ」
『励ましてんのか、戒めてんのか、わかんないぜ』
「両方だよ。ビール飲むか!」
『いや、遠慮しとくよ。まだ気分じゃない。先に飲っててくれ、いずれ追いつく』
「どうせ飲むなら、河原に寝そべってがいいな」
『もう14時過ぎだぞ。陽が傾いたら一気に気温下がるかもだぜ』
「いいから行こうぜ、インドアで悩んでる方が時間の無駄だ、全くのムダだ。外に出よう、夏の匂いが少し混じってるんだよ、ウキウキするだろ」
『そうだな、車運転してたらイライラしてたかも知んないしな。行こうか!一応、長袖持ってこう。』
「どうせなら缶じゃなくてビンにしようぜ!奮発してさ!」
『レジ行って"あ、財布忘れた"は無しだぞ。』
「オレがそんなこと言うわけ無いだろ」
『いや、俺の記憶が正しければ、過去2回は確実にある!』
「いちいち覚えてんなよ、まぁいいから行こう、チャリ貸してくれよ。」
『言いだしっぺなんだから、お前が漕げよ〜』