HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

木目調の机と椅子と床

出勤前、眼科に寄ろうと2時間ばかり家を早く出た。
診療時間をチェックしたが、休診日を見落としたのが仇になった。
軽い昼飯を済ませ、喫茶店に入る。以前にアイスコーヒーの事で触れたトキと同じ店だ。



街中を歩いている際、時間を潰すのに最も有効なのは喫茶店だと思う。雨上がりなら尚更だ。大概の飲食店では注文を食べ終わると席を立たなきゃいけない雰囲気になってくる。マンガを置いているラーメン屋でも、ゆっくりスープをレンゲで飲み干すまで粘ってもせいぜい30分。昼飯どきならさらに急かされるトキもある。

そういった点で、喫茶店は良い。たった200円くらいのコーヒーとか紅茶をオーダーすれば、何時間かの時間と、机と椅子と灰皿がついてくる。持ち歩いていた文庫本を目で追うのに疲れれば、目線をちょっと上げるだけで退屈しない。サンドイッチを頬張るOLや打ち合わせをしているスーツ姿の男性達、ヘッドフォンをしながらうとうとしている老婆、隣り合って参考書を読みあっている学生、煙草を燻らせながら遠い目をしている女。
茶店という空間に、様々な性別、時間、人生が混ざり合っている。何ともまぁ、自由な世界じゃないか。