音楽番組が「HEY HEY HEY」。
拳を突き上げて「YAH YAH YAH」。
与作が木を切ると「トントントン」。
同じ言葉を三度繰り返すとリズムがいい。
これは三次元世界で生きてるからなのか、は知らないけど。
三度繰り返すのは、誰かに聞いてもらいたいからかもしれない。
「お?」と思って「おおっ」と思わず口に出る。
そして「おおお〜」って言うと『どうかした?』と誰かが興味を持つ。
(その場所に誰かがいれば、だけど)
ところで、五十音のなかで「ハ行」だけが五文字とも三度繰り返すと笑い声になる。
どんなに悔しい事や悲しい事を言っても、語尾にそれらをつけるとダメージの深刻度は薄れる。
「フロに入ろうと思ったら沸いてなかったぜ。ハハハ」
「包丁で指を切っちまった、ヒヒヒ」
「昨日離婚しました。フフフ」
「警察にパクられたよ、へへへ」
「転んで腰の骨をおりましたわ。ホホホ」
これは独り言でもいい。意外と自分に言い聞かせる要素がある。
時間が経つのが早い。
時間が経つのは早い。
時間が経つのも早い。