HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

A CROSS

とある交差点では、右翼団体の演説。



通り過ぎて左へ曲がり、商店街との交差点には、募金箱を提げた若者たち。



その奥の小さな交差点には、出逢い喫茶のティッシュ配り。



街は買い物客がごった返し。





演説も呼び掛けも勧誘も、一風変わったBGMに過ぎないようだ。







僕も、何も見ず何も聞こえなかった風に歩いている。

















ところで、最近連絡をよく取っている(まだ会ったことはない)人と電話していた。
すると、「全然別の話ですが」と前置きのあとで、9年前くらいに淡い恋心を抱いていたちょっと年上の女の子の名前が出てきた。



なんと、その娘とご結婚されていたようだ。





電話口の向こうにいるらしく、電話相手が代わる。
声自体は朧気な記憶しかないし、そんなに頻繁に喋る間柄でもなかったから、多分その娘とわかったのはトーンのせいだろうか。



数分昔話を交わし、受話器の相手が代わり、電話がまた仕事の話に戻る。





最近この手のいわゆる“プチ失恋”が多い気がするなぁ。



数年間、何の接点もなかった人と自分のの人生の線が、また交わろうとしている。






かもしれない。