4才の誕生日ということで。晴れの陽射しを公園で浴びまくり、お好み焼きを食いに行き、ケーキを買う。
去年はショートケーキだったから食べなかったが、チョコレートケーキなら好きだよ、と。もちろん、バーボンを飲む。素晴らしい組み合わせ。
さぁもう寝ようかと、ベランダに出てタバコに火を点ける。満月が見下ろしていた。ふと、思い出す。昔、誕生日に父がケーキを帰りに買って来てくれた。アレも確かチョコレートケーキ、ちょうど４才の誕生日だったな。静岡に住んでいた、さらに記憶通りなら木曜日だったはず。
偶然なのか遺伝なのか、はたまた運命なのか、自分の４才の誕生日に買ってもらったチョコレートケーキを息子の４才の誕生日に送り、母が昔好きだったというバーボンウィスキーをパートナーに嗜む。
そんな意識の外の繋がりを感じ、血筋への感謝と次代の人生を背負ったチビ野郎の成長を見守れる勧びを独り噛み締めている。
