HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

線香花火の香りとともに

気が付けば、もう9月。体と意識はまだ夏を終わらせたくないのか、仕事中にせよなんにせよ、書く日付にH18.8と書いてはまた修正、を繰り返している。


昨日よく晴れた週末、河原で少人数のバーベキュー。今年は3回ほど楽しんだけど、どの会も少人数だった。意外に楽しいもんさ。焼いて食って飲んで話して。これを5〜6時間ほど繰り返す。


夜は家族で夏を締める花火。息子は生まれてから2回目だが、一緒にやるのは初めて。もう自分で火をつけたりできるんだな。花火の先っちょに火をつけようと屈んでいる後姿を見て、嬉しさとなんか寂しい感情が沸いてきた。日に日に成長する姿に寂しさを憶えたのか、終わりゆく夏が花火の煙と流れていったからなのかは分からんですが。



Foieという4年8ヶ月もの間、特に一人暮らしの頃なんかはよく通っていた場所がなくなった。カウンターに座り「マスター」とサシで飲む酒も、2次会3次会で行って飲む酒も、イヤな思い出など本当に何一つなかった。使わなくなったイスをもらい受けに行ったら、すっかり片付いて何もないカウンター、その後ろの棚、奥の厨房、残っているのはそこにあった空間。漂っているのはタバコの臭い、そしてやはり寂しさ。
「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しく留まることなし」